ぬらひょん

□運動会パプニング
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「今日、リクオくんの所誰が来るの?」
「お母さんだと思うけど…」
「けど?」
「多分色々とくっついて来そうι」
「誰が?」
「ん…お祖父ちゃんとか、その他大勢ι」


ゲンナリ、とした様子で語るリクオに、その他大勢って何だろう?と首を傾げるカナ。


そうこうするうちに、担任に校庭へ出るよう指示され、移動し始める。

既に校庭には、トラックの回りを取り囲む様に陣取っている親達が、ビデオやカメラを持ちスタンバイしていた。

そして、手作りの入場門を子供達が潜りだすと色々な声が飛び交った。


何クラスかが出て行き、やっとリクオ達のクラスの番が来る。

規則正しく整列したまま、足並みを揃えグラウンドをグルリと回る。
と、その時、一際大きな声援が轟いた。


「「「「「若―――!!!」」」」」
「若頑張ってぇv」
「青が付いてますぞー!!!」
「何を言うか!黒が付いてますぞーー!!!」
「若―――!!!グフォッ!!」
「ちょっ!鴆くん!?」
「若…若の晴れ姿を…うっ」


病弱なのにも拘らず、無理を押して学校までやって来た鴆。
他の者達(特に側近達)に負けぬよう、声を大にしてリクオに声援を送ろうとした次の瞬間…鴆は、大量に吐血したのだった…。



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