ぬらひょん

□懊悩
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"馬鹿だな!「ぬらりひょん」は唯の小悪党な妖怪なんだよ!"


"だって妖怪なんて怖いもん!!"


「はぁ…妖怪って嫌われるんだな…」


8才にして黄昏る少年・リクオ。
先日学校で己の祖父が、妖怪・ぬらりひょんなのだと告げた途端馬鹿にされ、清継等クラスメートに"妖怪等居ない""妖怪は怖い"と言われてしまった。

そればかりか、奴良組の中の屍妖怪を束ねるガゴゼがあろう事かリクオ共々クラスメート達をも殺そうとした。

弱い者をいたぶり、殺す様な妖怪等を下僕にしたがった…それを束ねる総大将・ぬらりひょんこと祖父の様になりたい等と考えていた自分に嫌気が差した。


しかし、自分は覚醒してしまった。


どうしてもカナやクラスメートを助けたくて…。


"人に嫌われたくなくて"


リクオは妖怪に変化し、ガゴゼを倒した。

妖怪が、人を傷付ける事が許せなくて、己が総大将になれば…"百鬼"を束ねれば"命令"出来る。

そう思い、


『総ての妖怪は俺の後ろで百鬼夜行の群れとなれ!』


等と言ってしまった…。

だが、考えてみれば、妖怪の総大将になると言う事は、人に嫌われる妖怪にならなければいけない…。


「嫌だ!!!」



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