ぬらひょん
□落とし穴
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――ズボッ!!――
奴良家の庭に突如出来た大きな穴。
「やった〜!落とし穴成功!!」
それはリクオが作った落とし穴だった。
巧妙に隠されていた穴はかなり深い。
「さて、誰が引っ掛かったのかな?」
「…」
「…え〜と……何やってるの…鴆くんι」
「いや、その…そっ、そう!こんな巧妙な落とし穴を作られるとは、流石リクオ様;;!!」
「(そう!ってι)あ、りがとう。で、鴆くんはどうして本家に…?」
明らかに挙動不審な鴆に怪しんだリクオは、鴆が何故本家に居るのか聞いてみる。
「…(い、言えない!!若の姿を少しでも見たかった為に無理して本家に来た等と!!しかもコッソリ作っている"若の成長アルバム"用の写真を隠し撮っていたなんて!!!);;;」
かなり危ない思考を持つ鴆は大量の汗を流しながら言い訳を探そうとするが、焦りの為かなかなか浮かばない。
「鴆くん?」
「…うっ!ゲーホゲホゲホッ」
「鴆くん!!大丈夫!?誰か!青!鴉ー!!」
「(うぅι情けない…)」
最後の手段、とばかりに空咳をして体調が悪くなったフリをする筈が、本当に咳と共に血がせり上がってきてしまい、結果吐血をしてしまった。
しかし、幸か不幸か、この騒動のお陰でリクオをこっそり隠し撮りしていた事はバレずに済んだのだ…。
終わり良ければ全て良し!だな;;(by鴆)
end...
H21.8.13
過去の拍手文を少し手直ししたものです。