リボ〜ン

□十年後
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「どこだよここ―――?!」
静かな室内に悲痛な声が響き渡る。
叫んだ人物は沢田綱吉、中学二年生。全体的に色素が薄く、白い肌に薄い茶色の髪。本当に中二か疑いたくなる程の華奢な体つき。
「お、落ち着け…まずは今日の事を振り返ってみよう…」


それは、他愛のない日の事。
何時ものように起き、学校へ向かい登校していると、まず獄寺に会い、何時もの仰々しい挨拶をされ、一緒に歩く事数分…前方の角より、山本と鉢合わせる。珍しく朝練が無かったらしい。
『一緒に行こうぜ』とツナの肩を抱き、言う山本に『十代目に馴れ馴れしいんだよ』と何時もの如く獄寺が山本に突っかかり、懐からダイナマイトを出し、煙草へと近付ける…が、間一髪の所で止めさせることに成功するツナ。
そして、退屈な授業に欠伸を噛み殺しながら受け、体育の授業ではダメツナ振りを発揮し(?)、昼飯を獄寺と山本と共に屋上で食べ、午後の授業もそれなりにこなし、山本は部活へと向かい、ツナは帰ろうと鞄を持つと、当然の如く獄寺も後に付いて来る。
そして仲良く(?)一緒にツナの家に帰宅し、玄関を開け、帰宅の挨拶をするも、家の中は異様に静だった。
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