リボ〜ン

□仕込みトンファーに気を付けろ...
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「おはようございます!10代目!」
「お〜す!ツナ!」
「二人ともおはよう」
朝の通学路に、仰々しい挨拶と、フレンドリーな挨拶が響き渡る。
そんな対照的な挨拶をされた当の本人は、戸惑う素振りも見せず、さらりと挨拶を返した。
「なぁツナ、宿題でちとわかんねぇとこあってさ、昼休みに教えてくんね?」
「おい、野球野郎!10代目に対して馴れ馴れしいんだよ!」
「そっか〜?あ、獄寺でもイイゼ?数学、得意だったろ?」
「テメーに教える義理はねぇ!」
「あっははは」
獄寺は身体の至る所に隠し持っているダイナマイトを今にも出しそうな勢いなのだが、山本は気付いているのかいないのか、楽しそうに笑うのみだった…。
とうとう、獄寺の堪忍袋の尾が切れ、吸っていた煙草に素早く取り出したダイナマイトをつけようとしたその時…。
「隼人?」
「あ…すみませんι」
「よし」
「ありがとうございます」
「お〜!ツルの一声!」
何やら調教師と猛獣の様な光景だと、からかうわけでは無かったが、つい素直に思った事を口に出してしまえば…。
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