リボ〜ン
□憂鬱
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綱吉が素を晒してから数ヶ月が経った。
最早綱吉を嘲る者は無く、毎日が穏やかに過ぎ行く中、綱吉の機嫌は果てしなく悪くなっていったのだった。
「どうしたの、綱吉?最近不機嫌だね?」
「恭弥さん…」
ダメツナの仮面を剥いだ責任と称して、毎朝紅茶をご馳走してもらいに応接室を訪れる様になった綱吉。
雲雀も嫌がりもせず、毎朝綱吉が来るのを待つのが日課になっていた。
ある日、見兼ねた雲雀が綱吉に問う。
綱吉も限界だったらしく、実は…と口を開いた。
「…つけられてる?」
「そうなんですι…ただのストーカーとかなら叩きのめすんですけど…」
「知り合いとかなの?」
「う〜ん、直接その人物を知っている訳ではないんです。その人物の所属する組織と、そのボス、その他数名を知ってるんですが…」
「組織?」
「はぁ…実は俺の先祖がその組織…ボンゴレファミリーの初代ボスなんです。所謂マフィアですね」
「ふぅん。そのボンゴレファミリーに何故つけられてるの?」
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