リボ〜ン

□熱がある時は安静に…
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並盛中には、一ヶ月に数回の恒例行事がある。

その日は生徒にとって、恐怖の朝。


「そこの男子。そのシャツ指定のじゃないね?」
「ひっ雲雀さ」
「校則違反者は噛み殺す」


――バキィッ――


風紀委員長の雲雀恭弥は、左手に持っていたトンファーを校則違反者の男子生徒に当てる。
哀れ、男子生徒は地に伏す事となった。


「ちょっと、いつまで群れてるの?」
「「「「「ヒッ!!??(別に群れてません!貴方の前を通るのが恐くて中々進まないから固まってしまってるだけなんです!!!)すみません!」」」」」


雲雀の増すばかりの殺気に尻込みしていると、一人の男子生徒が歩み出た。


『身体ダルッ!早く教室行って寝よι』

「お、おい…ツナ!?」
「うわ!アイツまじか!?」
「死んだな…」


一人、雲雀の前に出たのは学年一の落ち零れのレッテルを貼られている沢田綱吉。

彼の着るベストが明らかに校則で定められた物で無かった為、雲雀によって噛み殺される様を想像した生徒達は、巻き添えを喰わない様に静かに後ろへと下がった。


「君、そのベストは校則違反だよ」
「…」
「聞いてるの?」



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