なると2
□できちゃったってばよ!
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「ナルト!!??」
「っ、先生。声デカい;;」
ナルトが12才の頃から付き合い始めて早3年。
まだ幼い、と言う事や暁との事があった為、キス止まりの清いお付き合いだった二人。
しかし先日、漸く暁を壊滅させ、サスケを説得し里へと連れ戻したナルト達。
綱手も昏睡状態から脱し、元のように動けるまでに回復したが、早めに次代の火影を選出しようという事になったり、滞った任務など問題が山積みではある。
あるが、一番の危機を脱した安心感から、漸く二人は心から安堵し、互いを求め合える時間を手に入れた。
「おま、お前!なんで…」
「???」
しかし、その甘く、とろけそうな程の雰囲気が一変してしまった。
カカシだけ。
その訳は…。
「なんでナルトに胸が…!?」
そう。
カカシが驚いたのは、ナルトの胸に…。
服の上からでは分からない程の、小さな膨らみ。
サイズはAカップ位だろうか?
「ん?俺ってば女だから胸あってもおかしくないってば」
「えぇ!?」
「あれ?じぃちゃんから聞いてなかったってば?」
「聞いてない!」
カカシは…いや、世間では、ナルトは"男の子"だと認識している。
本人の立ち居振る舞いや一人称(イチニンショウ)は男の子のそれだ。
第一、カカシは三代目からそんな事は一言も聞いていなかった。
「だ…だって、ナルトの忍者登録証…男の欄に丸付いてたよ?」
「んと、ね。なんかよく分かんないんだけど、じぃちゃんがそうした方が良いって言ったんだってば」
「はあ!?三代目が!?」
「そう。俺ってば九尾の事で命狙われてたし、女だとヘンな事しようとする輩が居るかもだからって言ってた」
「ぁ、それもそうか」
九尾の力を手に入れようとする暁のようなのや、九尾を憎む者からだけでも手を焼くのに、その上ナルトが女の子だと知れれば変な気を起こす輩が居ないとは限らない。
それを案じた三代目の苦肉の策が"男の子として育てる"だったようだ。
「ごめんなさいってば…カカシ先生。俺、先生はもう知ってるんだとばかり思ってて…」
「いや、俺も気付いてやれなくてすまなかった」
項垂れてしまったナルトをそっと抱き締め、カカシは上忍失格だな、と呟く。
いくら厚手のジャケット越しだったとはいえ、幾度も抱き締めたりおぶったりとしてきたのに、気付かなかったと。
「お、俺ってば胸、あんまねぇし…//;;」
「あ〜。まぁ………。ナ〜ルトvVお前、胸大きくなりたい?」
「ん〜〜〜、もうちっと欲しいってば//」
突如そんな事を尋ねるカカシ。
ナルトからは見えないが、その顔は思い切りヤニ下がっていた。
「じゃあさ。続き、しよっか?」
「へ?」
「さっきの続きvV胸はね、触ってると大きくなるんだよvV」
「んむ、ぁ//」
先程までしていた行為を再開し始めたカカシ。
唇を啄み、ナルトの身体を弄り始める。
そこまでされれば、鈍いナルトとて分かるというもの。
頬を染め、恥じらいつつもカカシの首へ手を回し、その行為を受け入れる為、蒼い瞳をゆっくりと閉じるのだった。
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