□結界師□

□後悔
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校舎裏まで走ってきた良守は池に架かる小さな橋の上で立ち止まる。
その場にしゃがみ込み池を覗けば、いつの間に追いつかれたのだろう…斑尾が傍らに浮遊しているのが水面に写し出されていた。

「なぁ、斑尾。俺、卑怯だよね…ちゃんとやれば、あんな妖すぐ捕まえられるし、時音にばっかりやらせる事なくなるのに…」
「…まぁね。そりゃ、アンタが隠してる力を出せば、話しは早いさ…だけど、それは無理なんだろ?」
「……迷ってる…今はまだ、時音が対応出来る妖だけだから良いけど…これから先、強いヤツが出てこないとも限らないだろ?」
「そりゃあね、あの小娘はコントロールや正確さは良いんだけど、体力が不足してるのは否めないからね」
「だから、時音には…話しておいた方が良いんじゃないかなって…」
「…それは、アンタの問題だからね〜アタシがどうのと口を出せる事じゃないねぇ」
「……」
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