ぬらひょん

□一日一悪
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「プッ…クスクス」


右手に持つは油性マジック。

書こうとする場所は青田坊の顔。


――キュポッ!!――


マジックの、極太の方を使い極太の眉を書いていく。


『青は眉毛ないからな…プッ!!』


幅2cmの眉毛を書き上げると、今度は目の下を細い方のマジックで塗り潰していく。


『目の下にはクマだよねvV』


寝不足の様なクマが出来上がる。
続いて口の回りをこれ又、極太のマジックで塗り潰していく。


『おやつはカ●ル♪のおじさんみたいな髭を…ブフゥッ!!!ど、泥棒髭vV』


そう、正に典型的な泥棒の髭が青田坊の口の回りに再現されたのだった。


『良し!完成vV』


一人悦に浸るリクオ。

一頻(ヒトシキ)り、傑作の出来を眺めていたが、そろそろ太陽の光も濃くなり始めたのでその場を後にする事にした。


「青、又後でねvV」


小さく、青田坊にそう言い残すと、自室へと戻って行くのだった。



目が覚めた青田坊が、朝食を食べに大広間に出向くと、何故か皆に大爆笑された。
慌てて鏡で確認すると、そこにはリクオにしてやられた落書きが…。

余りの酷い顔の落書きに、咽び泣く青田坊の咆哮が奴良家の屋敷に響き渡ったのは…言う迄もない事だろう…。

合掌。



end...
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