ぬらひょん

□懊悩
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それは"嫌だ"と、リクオは思った。

何とか誤魔化せないか?そう思い、一芝居打ってみた。

ガゴゼを倒した後変化を解き、気絶した振りをしたのだ。


すると、皆が勝手に誤解をしてくれた。


"1/4しか妖怪の血を引いていないから、一日の1/4しか妖怪に変化していられない"


もし、自分が覚醒したと…その時の記憶も、更には自分の意思で、妖怪の姿になれるのだと、祖父や他の妖怪に知れてしまったら…間違いなく自分は三代目に祭上げられてしまう。
だから、ガゴゼを倒した後、自分は知らない"振り"をした…覚えていないと。

目論みは成功。

本家の幹部以外の殆どが、人間であるリクオを総大将には認めないとしたからだ。


「良かった…」


人に、妖怪と言うだけであれだけ毛嫌いされるのだ…それなのに、その妖怪の総大将だ等と知れたらどうなる?


「絶対!誰にもバレる訳にはいかない!!ボクは立派な人間になるんだ!!!」


そう、胸に硬く誓う幼き、8才のリクオなのだった…。



end...
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