リボ〜ン
□偽りの日々よ さようなら
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そんな思いから始めた、偽りの日々。
もう何年も被ってきたこの仮面を、剥す日が来るなんて…。
本当に、思ってもみなかった。
「つーくんvV家庭教師の先生がみえたわよv」
浮かれまくった奈々が二十歳前後の青年を、連れて綱吉の部屋へとやって来た。
「今日からお前の家庭教師になる、リボーンだ」
リボーンと名乗った青年は、真っ黒なスーツをキッチリと着こなし、綱吉に向って挨拶をした。
「………」
「よろしくな」
返事のない綱吉に構わず、リボーンは部屋に入って来る。
奈々はお茶でも、と言っていたが、リボーンが丁寧に辞退していた。
「さて、何から…」
「帰れ」
冷たく、無表情で言い放つ綱吉。
目の前の青年に対して、警戒を示していた。
「…何故?」
「お前、ただの家庭教師じゃないだろ?」
「ほう?じゃあなんだってんだ?」
「殺し屋」
「当りだ」
二人共、微動だにせず睨み合う。
部屋には痛い位の静寂に満された。
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