01/03の日記

20:21
もふもふ…良いな(by.シオン)
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*ここでの夢主の名前は変換無しのデフォルト名でお送りします。

時間軸はタチワキシティ。
長編5話のヒュウが目覚める前の出来事。


(また、だ。)

くるくる、ふわふわ。

イッシュ地方へ辿り着く前に体験した同じ感覚。
それはイッシュ地方へ着いた後も

毎夜毎夜。
繰り返しこの体験の夢を見る。

どこまでも続く感覚。
出口の見えない空間。

(…、怖い)

この感覚が空間が。
手を伸ばしても何も掴む事無い虚無。

恐怖が身体を支配する。
怖くて怖くて。

(私は、このまま…)

″消えてしまうのだろうか?″

「……………。」

目がゆっくりと開く。
目の前に広がるのは無機質な天井。

あの夢の続きでは無い。
それだけでも安心感が広がる。

ふと、視線を移すと
隣に居るはずの住人が居ない。

静かに二段ベッドの上から下に降りて下の住人が居るベッドに視線を移すと

「………本当に仲が良いんだな」

シオンは静かな寝息を立てるヒュウとそんなヒュウにくっついて眠るメイの姿に笑みを浮かべる。

耳に届く船の汽笛。
鼻を擽る潮の香。

差し込むカーテンの光が
朝を告げた事を意味していた。

「散歩に行くか。」

そう呟いてシオンは静かに部屋を出る。
土地勘が無いから余り遠くにはいけないが。

ぽひゅぽひゅ。
ぽひゅぽひゅ。

何かが後を着いてくる。

(不審者か?いや、違うな。)

あんなコミカルな足音を立てる不審者など見た事も聞いた事も無い。

くるり。  

ポケモンセンターを出た数メートル先辺りで
シオンは後ろを振り向いた。
 
その不審者は
同じ様に立ち止まると
くりくりとした目でシオンを見上げた。

「メリープ?」

紛れもなくそこに居たのは
わたげポケモンのメリープ。
メイがゲットしたポケモンだ。

「着いて来ちゃったんだな」
「めぇ?」

くりくりした目で見てくるメリープをシオンは抱き上げる。
メリープも抵抗する事無くシオンの腕の中に身体を預けた。

メリープの頭を撫でると
嬉しそうに鳴くメリープにシオンは笑みを浮かべて。

「勝手にモンスターボールの中から出て来て大丈夫なのか?メリープが居ない事が解ったらメイが心配するぞ?」
「めぇ!」

解ってるのか解ってないのか。
そんなメリープにシオンは苦笑をしつつも。

「今すぐ連れて帰るのも何だしな…少しの間だけ、私の散歩に付き合ってもらおうかな」
「めぇ!」

ご機嫌に鳴くメリープに
シオンは再び苦笑してメリープの頭を撫でると再び歩き出す。

あれだけ身体を支配していた
あの恐怖感はいつの間にかすっかり自分の中から消えていた。




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本編では略されていた
夢主とメリープの馴れ初め。

メイのメリープはヒュウに対しては敵意を持ってますが
夢主には懐いているというか好意を持っている感じ。

メイと一緒に旅をしているから。
それも理由の一つでしょうが。

夢主の見る夢も今後の話や記憶に影響してくるので今は簡素の形で。

今後も夢主はくーでれミステリアス方向でいきます。



  

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