Poetry etc
□記憶の扉
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私の目標は貴方みたいになる事だった。
正義感が強くて、自分の言った事を曲げない、格好良い貴方達みたいになりたかった。
でも、皆変わってしまって。
昔と大分変わってしまって。
凄く切なくなった。
あの頃の貴方に会えないと思い、私まで目標を失いかけた。
でも私は決して貴方達みたいにはならない。
なる気も無い。
フラフラと何処を歩いているのか解らない、そんな貴方達みたいにはなりたく無い。
───今言いたい。
貴方が私にくれた言葉を、そのまま貴方に返したい。
「お前らしくない」と。
言われた時は「私らしいって何?」と考え、反論ばかり浮かんだけれど。
その時考えたおかげで、今の私は私らしく在るのだと思う。
いつでも私はその言葉を支えに自分を貫いて来た。
私が認める私を目指して、結果、今の私は少々性格が曲っているが、自分らしく在れていると思う。
貴方は相談に乗ってくれた。
「どうすれば自分を曲げずにいられるのか」と私は貴方に聞いた。
貴方は答えてくれなかった。
それは私が自分で見つけなければならないから。
そして私はすぐに答えを見つけた。
一人一人違う、自分自身の答えを。
そして、新たな目標を見つけ、前進して行った。
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