Poetry etc

□記憶の扉
1ページ/3ページ



私の目標は貴方みたいになる事だった。



正義感が強くて、自分の言った事を曲げない、格好良い貴方達みたいになりたかった。



でも、皆変わってしまって。


昔と大分変わってしまって。


凄く切なくなった。



あの頃の貴方に会えないと思い、私まで目標を失いかけた。



でも私は決して貴方達みたいにはならない。


なる気も無い。



フラフラと何処を歩いているのか解らない、そんな貴方達みたいにはなりたく無い。





───今言いたい。


貴方が私にくれた言葉を、そのまま貴方に返したい。


「お前らしくない」と。



言われた時は「私らしいって何?」と考え、反論ばかり浮かんだけれど。


その時考えたおかげで、今の私は私らしく在るのだと思う。



いつでも私はその言葉を支えに自分を貫いて来た。



私が認める私を目指して、結果、今の私は少々性格が曲っているが、自分らしく在れていると思う。





貴方は相談に乗ってくれた。


「どうすれば自分を曲げずにいられるのか」と私は貴方に聞いた。


貴方は答えてくれなかった。



それは私が自分で見つけなければならないから。



そして私はすぐに答えを見つけた。



一人一人違う、自分自身の答えを。



そして、新たな目標を見つけ、前進して行った。






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ