ごめんね、

□迷惑電話?
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「あー…今日も宍戸さん可愛かったなァー」

ベッドから落ちそうなほど転がり悶える鳳。

効果音をつけるならゴロンゴロンだ。

日常茶飯事である。

「声聞きたいよー抱きしめたいよー」

欲望を余すことなく全て愛猫にぶちまける。

本当に嫌そうな顔の猫。(当然だ)

「ぅなー」

逃げるように手から離れる猫を最愛の人物と重ねる。

「…あ!!」

何か思いついたらしく、慌ててケータイを取り出す。(ちなみに待ち受けは宍戸の寝顔。裏待ち受けは裸体の宍戸(盗撮)

光速の速さで履歴から宍戸の番号を表示する。(きもい)

指の動きなどもはや見えない。

これぞ神業。(ぇ)


『この番号は、現在使われておりません…』


「あれ??」

予想外の事態に少し焦る鳳。

もう一度番号を押す。


『在使われ』

「何で?何で??」

意味もなく宍戸の写真に問いかける(それも盗撮)

「まさか…宍戸さん、ケータイの番号変えた??…俺に相談もなしに???

何故鳳に相談しなければならないのだ…。

「…ぅわぁ――――――んっっ!!!!宍戸さんのばかばかァっ!!!!酷いよぉ〜!!」

本人の前だと口が裂けても絶対に言えない言葉を、ケータイにむかって泣きながら言う忠犬・長太郎。

「ぐすっ…メール…」

幼子のように単語でひとり言を言っている。

妖しいことこの上ない。



メール送信。

受信。





「わ――――っっん!!!やっぱり送れないよ〜〜〜」

どうやら宍戸は完全にケータイを変えたらしい。

「こうなったら…」

珍しく躊躇する鳳(宍戸関連で)

「…っわ――――――――っっ!!!!!!!!!!!!!!緊張するーっっ」

そのトキの鳳の顔は、まるでバレンタインの時の女の子のようだった(乙女)

「ダメだ!! 宍戸さんの自宅だなんて恥ずかしくって…!!!!もし…もしお兄様が出たらどうしよう!!何て挨拶しようかな。あっ、お母様の場合も考えなくちゃ!!」

妄想大爆発

日常茶飯事だ。

「そ…そうだ……もし万が一、お父様が出たら……っっっっ!!!!!!!」

どうでもいいが、婿気取りかコンニャロウ!!

あ―――――――――――っどうしよっっっ!!!!本当に緊張してきた!!!!

早くしろよ。
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