ごめんね、
□目指せ!笑いの頂点!!
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「がーくーとーく〜んv」
忍足が頬を赤らめ、気持ち悪い笑顔で岳人へ向かって走ってくる。
「ゲッ侑士!?な、何か用?」
あからさまに嫌そうな顔をする。が、忍足は気付かすスキップでやってくる。
「相方に"何か用"はないやろ〜。ンもう、ツッコミの癖にぃv」
岳人の頬をちょん、と触りぶりっ子ポーズをとる。
(殺意)「何」
一応、話だけは聞いてやるつもりの岳人。
「せや、本題や。岳人と俺で漫才やらへん?つか、やるで」
「…は?」
話を流す気満々だった岳人だが、自分が関わるとなれば話は別である。
忍足には絶対関わりたくない。
「ほなネタ合わせ行こか」
すでにやる気の忍足は強引に岳人を引っ張った。
「待て待て待て!やんねぇぞ俺!!」
必死で忍足から逃れる岳人。
「えー」
指を咥え上目使いで恨めしそうに岳人を見る。
「キモい顔すンじゃねー!!!」
本能的に出した左ストレートが忍足の顔にクリーンヒット。
眼鏡は粉々である。
「うーん、ボケてないのにナイスツッコミvやッぱ才能あるで、岳人v」
殴られても嬉々とした顔で親指を岳人にむける。
「ンな才能いらねーよ!…そ、そーだ侑士!跡部と組んだら?」
何とか自分が忍足に関わらないように友人を売ろうとする。
皆忍足に関わりたくないのは一緒である。