ごめんね、
□天使と悪魔
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「きゃーーーーー!!??」
思わず近くにあった日吉のドリンクを破壊。(握りつぶした)
隠蔽工作することもなくほかっておいた日吉のドリンクは実に堂々と中身が溢れていた。(可哀相)
「どっ、どーしよう………」
宍戸の前を超高速でうろうろうろうろする鳳。
足取りが速すぎて見えない。
(食っちゃえよ、長太郎!)
どこからともなく声が聞こえた。(鳳の脳内で)
「はっ!?」
(こんなに可愛い宍戸さんが目の前で無防備に寝てるんだぜ?食っちゃえよ!)
(駄目だよ!!また宍戸さんに叱られちゃうよ!!)
ベタなことに、鳳の脳内では天使長太郎と悪魔長太郎が戦っていた。
「そ、そうだよ!しかられたくないもん…その、駄目だよね!」
天使長太郎に同意する鳳。
端から見れば一人でぶつぶつ言っている怪しい人である。
(へぇ〜…いいのか?)
「なっ、何が?」
(目の前の宍戸さんを見てみろよ)
目を向ける鳳。
「すー……すー…」
まだあどけなさの残る表情で気持ちよさそうに眠りについている宍戸。
「…」
無言で鼻血を垂れ流す鳳。
(どうだ?)
悪魔長太郎の問いかけに…
「イきそ……っ」
どこまでも最低な返答をする鳳。
前かがみは止めなさい。