Endless_Story
□-終わりなき悪夢-
1ページ/3ページ
『死にたい…けど、死にたくない』
そんな時
貴方がこの暗闇から
助けてくれた。
貴方のお陰で
『今の私』がいる。
一度間違った道に行っても
また戻れることを
教えてくれた
『道を間違っているからまた新しい道が出来る』
本当にそう…
…ねぇ
今、私は正しい道を辿っているのかな?
…ううん、例え違っても
また戻れるよね?
:終わりなき-悪夢-:
始まりは
…そう、中学校に上がってからだった。
私の名前は【古里結衣】
(こざと ゆい)
今年13歳で、中学1年生になったばかりだ。
『結衣〜おっはよ!』
声をかけて来た子は
【木村 明香 13歳】
(きむら あすか)
小学校からの付き合いで
1番の親友。
『明香おはよ。愛さんと一緒じゃないの?』
『うん、それがさぁ…』
『どしたの?』
『うんとね…』
明香は周りをきょろきょろと見回し、顔を耳に近付けてボソボソと話始めた。
『…なんか愛さん学校行きたくないんだって』
『…?』
『嘘じゃないよ!だって愛さんから直接メール来たし』
『それはわかってるけど、それだけの理由なのにボソボソ喋る理由ないでしょ?』
ちなみに愛さん【飯田 愛 14歳】
(いいだ あい)
私の学校じゃ結構美人で有名な人
しかも私と明香の昔からのお友達。
『まぁ…それはそうだけど…』
何故か明香は口ごもり、言いづらそうにしている
『もしかして私が愛さんのことを誰かに喋るとでも思ってるの?』
『いや、違うよ…そんなんじゃないけど、なんて言うか…』
そう言って、少しの間明香は沈黙した。
そして、携帯を取り出し私にメール受信画面を見せた
『これ…読めばわかるよ』
そして携帯を受け取り
文字を見ながら下にスクロールしていくと
そこには信じられない事が書いてあった…
『え…妊娠って?愛さんが…?』
明香は静かに頷く
『今朝このメールが来たの』
メールの内容は
《おはよぅ
なんか体調悪くて学校行けないやー。
生理来ないし、妊娠かもぉ><
しかも親にはバレたくないから今ツレの家に泊まってる;;
結衣にも伝えといて〜
学校終わったら連絡頂戴! by愛》
だった。
深刻そうな内容…
『え…てか妊娠って…ヤバくない!?まだ愛さん14だよね!?』
あまりにも唐突過ぎて
つい声を荒げてしまう
『ちょ…結衣、落ち着いて!あんま大声出すと携帯没収されちゃうし、愛さんのこと聞かれちゃう』
『あ…ごめん。取りあえず学校終わったら私の家いこ!その後、愛さんに連絡しようよ』
『…だね。取りあえず学校終わったら服着替えて結衣の家に行くよ』
『うん、わかった。』
―そして話が終わった頃
担任の先生が来て、ホームルームが始まった。
…私は愛さんが心配だった。
でも、この心配する気持ちのせいで
あんなことになるなんて思ってもみなかった…