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□(*)オニゴッコ Bad End
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青年はどれくらい逃げただろうか。
ブクロにいるのは確実だ。
だが…愛しいの人は見つからない。
青年は焦る。少年-オニ-に先に見つかるのではないかと。
青年が焦れば焦るほど、周りは見えなくなる。
だが、青年はそれに気付かず、愛しいの人を探す。
ふいに、青年の肩を誰かが叩く。
青年は振り向く。
その瞬間…青年の顔から、笑顔が消えた。
「貴方の負けです。………臨也さん……」
後ろには、少年がいた。
後ろには、"鬼"がいた。
少年は、人の目を気にせず、青年を裏路地へと連れ込む。
裏路地に青年の…叫び声にも似た喘ぎ声が響く。
だが、表路地のにぎやかさでその声は掻き消される。
「んあぁぁあぁあぁあ!!!!やぁぁ……助け……っ!!!!」
「助けは来ませんよ……」
青年は少年のモノを
くわえ込みきつく締め付ける。
その瞬間、少年は中に熱いものを迸しる。
それと、同時に青年も果てる。
「まだまだですよ………。俺しか見られないようにしてあげますよ……」
「いやぁっ…ぁん…や…だっ……ふぁっ……シ…っ…ズちゃん……ひゃぁあぁぁあ!!」
両手を壁に着きながら首を振り、否定を表す。
だが、少年はそんなものは気にも止めず青年を壊し続ける。
「貴方を愛するのは、人間でも平和島静雄でもなく、この僕ですよ……。覚えておいてください……。臨也さん………」
少年が言った言葉。
青年が聞いていたかはわからない。
だが、青年は涙を流しながら何を呟く。
それは少年には聞こえないほどに小さく小さく呟く。
「………ご……ん……。………ちゃ………。………め………なさ……………」
さて……、これは歪んだ恋の物語……?
だが、確実なのは、歪んだ恋の持ち主の仕掛けたゲーム。
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