短編小説
□そんな二人
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「お妙さーん。好きです」
うざい
「好きです。付き合って下さい!」
迷惑よ
満面の笑みで
「ごめんなさい。ゴリラは無理です。」
とアッパーをくらわせた。
近藤はぶっ飛んだ
「それでも俺は諦めません!!絶対振り向かせてみせますから」
と血を口からだらだら垂らしながら言った。
私はこんなに狂暴で暴力女なのに…あなたは笑いながら受けとめてくれる
―それが私たちの毎日のやりとり―
そんな毎日だったのに。
ある日、近藤が店に来なかった。
きっと仕事が忙しくてこれないのね。それじゃしょうがないわ
とお妙は思った。
2日目
今日もゴリラはこなかった。
やっと私の事を諦めてくれたのかしら?
嬉しいはずなのになんだかすごくイライラするわ…