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□smoking lover
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「………………」
「………………」
「………………。」
ガタン、と椅子が踊った。
鋭い眼光で睨み付けてくる三蔵のこめかみには、怒りマークがちらほらと。
「喧嘩売ってンのかっ、テメェはっ!!」
心外な。
ただ見てるだけじゃん。
「別にぃー」
ピシッと、また怒りマークが増える。
「ぶっ殺されてぇのか、クソ河童……!!」
そんな訳ぁない。
「じゃあゆーけど……」
三蔵が、苛立たしげに煙草に火をつける。
「――なんでそんなに綺麗な訳?」
ガウン!!
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