反対な彼女

□反対な彼女‐未来‐
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あれから和さんの手製の料理を二人で食べた
和さんの料理の腕は和さんが謙遜しているだけで凄く上手なものだった

しかも作ってくれたのは私が好きな和食ばかり
これはやばいっと思った
また今度頼んでみようか、また作ってくれるだろうか、ぜひとも作ってもらいたい

食器を片付けてから二人で色々なことを話した

本当に普通のたわいもない話

テレビを見ながらそのテレビ番組の話をしたり、リビングのテレビ棚に置いておいた映画のDVDを見たり
どんな映画が好き?とかそんな普通な会話

私はラブコメで和さんはアクションもの

未来さんイメージと違うと第一声に言われた。そう?私的にはそれが私のイメージなんですが?

そんなこと言ったら和さんのアクション映画も意外だと思う
アクション映画の中で何が一番好きなのか聞いたらダイハードと答えた
渋い…それこそイメージと違いますよ和さん

そんな会話を思い出し一人でいる部屋の中を見渡した

和さんが帰った部屋はどこか寂しい

そろそろ片づけをしなければならないから寂しいが和さんには帰ってもらった
一緒に手伝うといわれたけど、さすがに乱雑な部屋は見せたくないと思って丁重に辞退させてもらった

和さんは気にしないでもいいのにと言ったが私が気にする

ひとしきり片付けも終わったから夜ご飯を作ろうと思って冷蔵庫を開ける

「どうしようかこんなに大量なお酒…」

なぜか大量にあるお酒
なぜこんなことになった

なんで和さんの中で私はお酒好き扱いになっているんだろうか?

未来さんお酒好きなんだね。あれ全部呑んじゃっていいからねって置いていったもの
残念な話だが私はそれほどお酒が大好きではない
たしなむ程度にしか呑まない、嫌いではないが大好きでもない、あえていうなら普通

じゃあなんで冷蔵庫に大量にお酒があるのかというと沙織さんへの献上品だからだ

あの人こそ大のお酒好き
何でも呑むから色々な種類の物を適当に買ったのだ

沙織さんはお酒を飲めばとりあえず元気になる
だからこれは、昨日の帰りにどこか様子がおかしかった沙織さんへの私なりの気遣い

喜んでくれたらいいんだけど沙織さん…
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