飲ませないで!!

□飲ませないで!!‐遥‐
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朝目をますと私のベットの中にはだいたい主任が居る
そして目が覚めて第一に私は部屋の片づけをする。とてもお酒の缶やビンが転がってるから
主任とお付き合いをし始めてから一週間ほど。覚えてはいないけど連日主任と何かをやらかしている模様だ
だって寝ている主任の服は床に脱ぎ散らかされてて、しかも裸だから

だから私は主任を起こさないようにソロソロと静かに行動しつつ主任の服を畳み、揃えて棚の上に置く
私はなるべく主任を起こしたくない、だって起こしたら怒られるから

まず最初に昨日のこと覚えているのかと詰問されて、覚えてないと言うと一瞬にして主任の顔が不機嫌になる
どうして寝て数時間で全て忘れてしまうのしらって呆れられる

「今日も酔うまで強制的に飲ませるから。飲まされたくなかったら忘れるな」

って言われる
でも、私だって覚えていられるものなら覚えていたい
自分が覚えていない自分の行動がいったいどんなものなのか気になるし
いったい私は主任に何をしてしまっているのか、しているのかも気になる

「……はあ」

溜息をつきつつ散乱した部屋を片付けていきリビングに入りゴミを置こうとテーブルの前に立つと
テーブルにはケースに入ったDVDと手紙が置かれていた
だから私はゴミを置いてからその手紙を手にとり読んでみた

「坂下へ。とりあえず私を起こさないでこれを見なさい」

これってDVD?
とりあえず私はDVDも手に取ってみる

「無修正だから。とくと見やがれ。見た後に感想を聞きます」

無修正?なにそれ

「それと勘違いしないように先に言っておくわ。私はこういうことをして興奮する趣味はないから」

主任が何を言っているのかよくわからない

「全部覚えてない坂下のせいよ。強行手段だから」

手紙はそこで終わっていた
だから私は首を捻りつつ寝室に戻ってヘッドフォンを装着しテレビに差し込んでからDVDプレーヤーを起動した
そこにさっきのDVDを入れて再生していた

再生してからベットの上で寝ているはずの主任のことを見たけど、まだちゃんと寝ていてくれた
今日も休日だから起こさなくてもいいし。とりあえず見終わるまでこのまま寝ていて欲しい

そして目の前の薄型TVに目を移しDVDの画像を眺めた

最初画面に映されたのはどこかの部屋
薄暗いけど照明があるから見えるは見える
そして大きなベットがメインで映されている

でも何か映されている背景はどこかで見たことがあるもの
うーんどこだろう

何て思いながら見ていたら、画面にいきなりキスをしながらベットに近寄ってきた人が二人映る

「……っ!? 」

それを見た瞬間私の背中から嫌な汗が流れ、見開いた目が閉じなくなった
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