飲ませないで!!

□飲ませないで!!‐理沙‐
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わかってはいたけど、やっぱり坂下は物凄く小心者で意気地なし
恋人の私がキスをしろと言っても目の前で固まってしまって全然動かないし

だから結局今日も強制的に酒を飲ませて酔わせて私に手を出させていた

全く……酔っているときの半分でいいから、少しくらい強気になって欲しいわ
まあでも今日は坂下の思っていることも少し聞けたしよしとしてあげようかと思う
それに記憶もあるし。坂下にしては大進歩と思ってあげないと駄目よね

「ほんっとうに坂下は、微妙、よね」

目の前の坂下は今酔っている
酔っているイコール私とセックスの真っ最中
むしろそれ以外で坂下のこと酔わせないしっていうか将来的には飲ませなくても出来るようにさせる

いちいち酔わせないといけないの面倒なのよね……それに酔うと坂下歯止めがきかないし
私が主導権握れなし、負けるし、もうそれが耐え難い

強気な坂下も好き
だけど奴に負けてるって言うことがもう何かいや
酔わないと私に手さえだせないくせにって、酔わなくてもシャキッとしなさいよと思うから

それに私は酔っていない坂下も何だかんだ好きだし
普段見せるオドオドしてても何だか必死に受け答えしているところとか
初めて坂下を見た時のときめきは普段の坂下だったし
これで少しくらい強気でいてくれて、でも普段の従順さがあったらすっごく理想的なのになって思う

「微妙?どこらへんがです」

坂下は片手をついて体を支えつつ、もう片手を動かしたまま上から私のことを見ていた
余裕そうな顔。まあされているのは私だから私は全然余裕じゃないけど頑張って余裕ぶってる悔しいから

「どこらへんって、その変な体質とか」

「でも主任も楽しんでるでしょ?」

そう言って坂下は私の膣に入っている指の動きを早めてきた
記憶があるからなのか、ないときよりも的確さが増していて困る
坂下にされること全部が気持ちよくてまずい
こんなんじゃ体がもたない

「私のこと酔わして、こうやってセックスして」

何だろう坂下の目が一瞬冷たかった
それに私は坂下の言葉に引っかかりを感じた

主任もって何?

「主任も私とセックスできればいいんでしょ?」

「は?」

その物言いにカチンときた
まるで私が坂下の体だけが目当てみたいに聞こえるんだけど
まあでも全否定はしないけど。だって坂下上手いし

でもそれだけで、あんなに体を張ると思うなって感じだし
それに、わざわざ普段の坂下の異常な弱気を治そうだなんてそんな面倒なことしてると思うな
本当にセックスだけが目的なら酔わせてそれでセックスして終わりでいいんだから
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