反対な彼女
□反対な彼女
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朝日が気持ち良い
今は5月だからもう朝日が上るのが早い
日課のジョギングが気持ちいい。ジョギングは朝だったり夜だったり、その日の都合で変わるけど
やっぱり朝のほうが好きだ。それに夜は危ないからジムで室内トレーニングだし
「ふう」
そろそろ帰る時間だから、足を止めてタオルで汗を拭いた
そして少し目を細めて空を仰ぐ
「あー朝ここをに走れるのも今日までかぁ」
まことに残念だ
でも来週から日本に戻らないといけないから二年間のNY生活ともおさらばだ
海外事業部での仕事は楽しいし、好きだがこうも海外生活ばかりが続くと日本が恋しくなる
「よし。早く帰ってさっさと残りの荷物片付けよう」
私はまた走ってきた道を、走って引き返していく
でも何故だろうか、凄く取りが重い
日本が恋しいはずなのに
ジョギングも朝日も気持ちが良いのに
私の心は一向に晴れた気がしなかった