反対な彼女02

□反対な彼女‐未来‐
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次の日私は沙織さんを連れてアンジーと沙耶が住んでる家に向かってる
駐車場で分かったら来いと命令されていたからだ

本当は私1人で行こうと思っていたんだけど沙織さんにアンジーのところに行くと話したら
私も行くといって半ば無理矢理ついてきていた
今日アンジーとする話はできたらあんまり沙織さんには聞いて欲しくないものなんだけど沙織さんは一緒に行くといって譲らない

さすがに沙織さんのことや自分のことの話は聞かれると大変恥ずかしい

だって私が沙織さんのことどう思ってるとか本人に聞かれちゃうんだよ?これって何の拷問かなと思った
でも、もう部屋についてしまった、もう覚悟をきめるしかないのかなと思った

インターフォンを押してしばらくすると中から沙耶が現れた

「あ、未来ちゃんに沙織さんいらっしゃい」

そう言いながらドアを開いて私達を招き入れてくれる

おじゃましますと言いながら私と沙織さんは室内に入っていく

「沙耶アンジーは?」

リビングについてもアンジーの姿が無い
だから私たちの後ろからついてきていた沙耶に話しかけていた

「あ、今ね自室で休んでるよ」

「休んでる?何かあったの」

「ちょっと疲れてるだけじゃないかな」

「そっか」

これは好機かもしれない
自室に一人なら沙耶に沙織さんを任せて私一人でアンジーのところに行けばいい
うん、それが一番だろう

「沙耶、沙織さんのこと頼んだ」

「え、あうん」

「未来ちゃん?」

「沙織さん少し待っていて下さい。用済ませてきちゃいますから」

私は沙織さんの反応も聞かないうちにアンジーの部屋に足を進めていた
後ろから不満そうな声が聞こえたけど、それはあえて無視の方向だ

早足で部屋に行って軽くノックし返答も待たないまま部屋のドアに手をかけ開けていた
昔からだいたいこんな感じ、返答を待ったところでアンジーは勝手に入れというから返答は待たない

中に入るとベットの上でグッタリとした様子で寝ているアンジーがいた
確かに疲れている様子
そんなに今日の仕事ハードだったのかな

「アンジー起きて」

私はベットの空いているところに腰掛けてアンジーの体を揺らした
アンジーの体は私が揺らすがままに揺れていた

「…もう勘弁してサヤ」

「沙耶?私未来だけど」

「え?あ、ああミキあんたどうしているのよ?」

アンジーは目を開けてけだるそうにしていた

「どうしてってアンジーが来いって言ったんじゃないか」

「じゃあサオリと仲直りしたのね」

「おかげさまで。というかどうして嘘ついたの?」

私は聞きたかったことを聞いてみた
アンジーの真意が聞いてみたい

「哀れなサオリに愛の手よ」

「は?」

「で?当然付き合ってるわよね今」

アンジーは起き上がりワシワシ髪をかいて欠伸をしてから目をごしごしとしていた

「付き合ってはいないけど」

「はぁ?」

アンジーの目が何か信じられないものでも見るように私を見ている
そして頭を叩かれパシンと音がした

「痛いな…どうして私叩かれたのか理解に苦しむんだけど」

叩かれた頭をさする

「理解に苦しむのは私よ。どういうこと仲直りしたんでしょう」

「仲直りはしたさ、でもどうして仲直りで付き合うって流れな訳?」

「本当に考えたの?」

アンジーは頭を抱えてしまった
っていうかどうしてそんなに盛大な溜息を吐かれてるの

「あんたサオリのこと好きでしょ?」
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