反対な彼女02

□反対な彼女‐和‐
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超強行スケジュールがやっと終わって私と部長は仕事が終わって休まないままNY行きの飛行機に乗って
未来さん達が滞在しているホテルに向かっていた
どうしてそんなに詰め込むのか知らないけど部長は金曜からの予約でホテルをおさえていた
だから休まないままNYに向かうしかなかった、でも私としては早く未来さんに会えるから良いけど

ホテルにつくなり部長は私に先に行っててと言うと、どこかに行ってしまって仕方がないから私は先に部屋に向かった

部長にもらったキーでロックを解除して中に入る
もう私の体力は限界だった
だからそのまま寝室らしき部屋に向かう

「今日はもう未来さんに会えないかな」

もう本当に残念。だけどもう限界…

部屋に入ると綺麗にベットメイキングされているベットが2つ
私はベットの横に荷物を置くとすぐさまベットに倒れこんだ

「ふかふかー…もう駄目」

まだお風呂にも入ってないしメイクも落としてない
そのまま寝たら肌荒れの原因になるけど、それでももういい
今は早く休みたいの

私は目を閉じて寝に入ろうとしていた、もう意識はウツラウツラとしているから
寝てしまうのも時間の問題

「明日一番に会いに行こう」

明日は待ちに待ったOFFの日
この一週間の疲れを取りたいし、未来さんにも会いたい
でもとにかく今は

「…眠い」

私の意識はここで途切れるはずだった
でも部屋に響いた音に反応して起きてしまった

「部長かな」

私は眠い体を起き上げてドアの方を見た
一応部長は私の上司だし先に寝ているのも悪いかなって思うから眠くても我慢
でも首がカクカクしてる、耐えるのが精一杯

部長を待っているとドアノブが回されてドアが開きそこから静かに

「あ、和さん起きてましたか」

未来さんが現れた
もう私は動揺するしかなかった、眠気とか一気にどこかにいってしまった

「どうして未来さんが?あの部長は?」

キョロキョロと周りを確認したけど、ここには私と未来さんしかいなかった

「あ、部屋換えだそうですよ。恒例行事だと言ってました」

そう言いながら未来さんは私の方に来て荷物を邪魔にならない所に置いていた
私はベットから立ち上がって急いで未来さんの手を握っていた
さっきは驚いちゃって出来なかったけど私は未来さんに会ったら最初絶対に未来さんに触れるって決めてたから

「どうしました和さん?」

未来さんは不思議そうに私のことを見ている
でも握った手を振り解くとかそういうことはしない
むしろ優しく握り返してくれていた

「久しぶりだから。もうずっと未来さんに会いたかったの」

きゅっと手をもう一回握った

「私にですか?」

「うん。寂しかった」

「そうですか」

私はそのまま未来さんに抱きついていた
もうこの際勢い任せでもいいよね?だって今日会えるなんて思ってなかったから嬉しいんだもん

「私も和さんに会いたかったです」

優しく抱きとめてくれて、いつもの安心する声のトーンでそう言われると鼓動の早さが増す
ここ数日の強行スケジュールを耐え抜いて本当に良かったと思った
だって耐えなきゃこうやって未来さんに会うこともできなかったから

「これからの一週間と少しは一緒ですね」

私は顔を上げて未来さんを見た
目の前にある未来さんの顔は笑顔で思わず釘付け
だって本当に会いたくて仕方がなかったから
近くでこの笑顔を見ると安心してしまうの

「一週間じゃなくてもいいのにな」

思わず本音がでちゃった
だって一週間じゃ足りないもの、もっと一緒がいい

「そうですね。和さんと私はお隣さんだからこれからも一緒ですね」

聞きたかった回答とは少しずれてるけど、それでも未来さんからこれからも一緒といってもらえると嬉しい

「ありがとう未来さん」

私は体を離してベットに座った
未来さんに会えてほっとしたのか、さっき無くなったはずの睡魔が再び襲ってきていた
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