Short
□二文字
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「あー…、もし付き合っても今は構ってやれんけぇ、断るな。
それがどーしたんじゃ?」
その瞬間、思考が一旦止まる。
もう喉のすぐそこまで出かかっていたコトバを呑み込む。
その代わりに言おうと思っていたコトバとは違う言葉を吐き出す。
「へー、そっかぁー…。やっぱそーだよねー。
だって私も彼氏よりバスケだもん。」
「それ以前にお前に告る男なんて滅多におらんわ。」
「なーにをー!!メロンパンがー!」
またいつもの他愛無い会話に戻る。
顔は笑ってるけれど
心では泣いていて
今嫌いになれば、「友達」であることも止めてしまえば
楽になれるかもしれない。
でも嫌いにはなれない私が居て…
胸をさす痛みが増してゆく
あぁ、そうかコレが…
「好き」なんだ。
(そんな事)
(知ってるよ)
(知る度に)
(辛くなるだけ)