リクエスト・企画作品置場

□お風呂に入りましょう(*)
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喜助の部屋には、改造された広い浴室が置かれている。


早く自分の宿舎に戻って眠りたかったが、流石にこの恰好で外に出る訳にもいかず。
マユリはその風呂場に入り、壁に備えられた水栓の蛇口を思い切り捻った。



途端に、壁と繋がるホース状の機械の先から物凄い水量の水が出てきた。
確か、喜助が現世の物を真似て作ったシャワーとかいう代物だ。

細かい水流が束になって、マユリの肌を流れ落ちる。


頭からかぶった水は暫く冷たく、マユリはぶるりと躯を震わせる。



先程までの火照った体内が急速に冷やされていく感覚が、今は何とも心地好かった。





「……」

段々と温まる水。

マユリは静かに己の尻に指を這わせていく。

後孔の手前でピタリと指を止め、そろりと一本突き入れた。



「いッ…!…」

ピリリとした尻の痛みが、マユリを襲う。
先程まで喜助に激しく責められていたマユリのその粘膜は、いつも以上に敏感になっていた。



「ク、ソ…がッ―!」



喜助のやらしい顔を頭に浮かべながら、マユリは痛みに逆らって強引に指を進めた。

すると、指を伝ってマユリの腸内からトロリとした精液が次々と出始める。

マユリは後孔を押し広げるように指を二本に増やし、精液を掻き出すようにその指を動かした。



「う…ハッ…、」



自らの指を動かす度、ドロドロと流れ出る喜助の白濁。

情事後の始末。
痛みに耐えながら処理する自分はなんて、惨めで馬鹿げた姿に映るのだろうかと、マユリは苦々しく思った。



ピリピリと疼く後孔の粘膜の感覚は、暫く経つとその痛みを失ってゆく。



「んッ…、」

腸内からほとんどの精液を掻き出すと、マユリは二本の指を後孔から引き抜いた。
空になってしまった様な。少し物足りない穴の感覚に、マユリは深く眉を寄せる。





「は…ぁッ。…浦原の奴、中で出すなと言っているのに…。
本当に身勝手な、輩だヨ」


独り言を言い、マユリはさっと全身に湯を浴びて浴室を出た。




















その頃、喜助は寝所の隣の部屋に移り。
小型の監視モニターを眺め、ニタニタと微笑んでいた。



「はァ…、マユリさん。
本当はご一緒にお風呂、入りたかったのに」




モニターには、今まさに浴室から出てこようとするマユリの全裸の姿が映し出されていた。





「嗚呼でも、やっぱりマユリさんはやらしい躯っスね…。
事後処理の姿すら、卑猥に見える」



浴室の外で細身な躯を拭き上げるマユリの姿が、様々な角度でモニターに映し出される。

それを食い入る様に眺めた後。
喜助は再び硬く反応する自らの下半身に、自嘲ぎみな笑みを浮かべた。






「このままじゃアタシ、家畜以下の動物に成り下がっちゃいますよねぇ…―」





卑猥な笑顔を浮かべたまま、喜助は静かにマユリの元へ足を運んだ。








マユリさん。



次からはアタシがきちんと最後まで、愛してあげますからね。









終。
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