naruto

□序章
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昔、忍五大国の一つ木ノ葉隠れの里に、強大な力を持った尾獣、九尾が襲来した。

その時、里の長の四代目火影は自らの命を犠牲にして、九尾をへその緒を切ったばかりの双子の赤ん坊のうちの1人に封印した。その後、時は流れ、里は再び長についた三代目火影により安定を取り戻していた。

その時の双子のうち、弟は三代目火影に大切に育てられ、九尾を宿した兄は、三忍と呼ばれる自来也のもとで、旅をしながら育てられた。

兄は、自来也のおかげで九尾のチャクラを自在に操り強くなった。
しかし、三代目に育てられている弟は、里人に九尾と誤解され、暴力はなかったものの、避けられ孤独を味わっていた。

コンコン

そんなある日、三代目が職務をしている火影室に来訪者がやってきた。

「よう!三代目。元気にしとったかのぉ?」

来訪者の正体は三忍の自来也と1人の少年だった。

「おお!自来也か!よく来たな。
あと、ナルもよく来てくれた。元気にしておったか?」

「はい。おかげさまで。」

「での、今日は三代目にナルを渡しに来たんだ!」

「渡す?」

「いやの、ナルを三代目の直属暗部にとおもってのぉ…
本人のそれを望んでおるし。」

三代目もまさか、今日来た理由がそのためとは思いもしなかった。いくら、自来也が今まで修行をつけてきたとしても、子供に暗部…火影直属の暗部にするのは抵抗があった。

「…力量はどのくらいじゃ?」

本来ならば、「駄目だ」と言いたかったが、それは口にすることができなかった。それは、自分の目の前にいる青年があまりにも真剣な眼差しをしていたからだ。

「そうだのぉ…少なくとも儂はもうナルには勝てんな!きっと今戦ったらボロ負けじゃ!」

「!!!」
(そこまでとは……なら仕方あるまい、それに今木ノ葉は忍不足…まぁよいか)

三代目は少し考えた。しかし、あの本気の眼差しと今の里の現状からして断ることなどできるはずがなかった。

「よかろう、しかし無理はするんではないぞ?」

その言葉がでた瞬間目の前の少年は喜びに満ちた顔になった。

「やったのぉナル。」

「おう。自来也ありがとな!
…では、三代目火影様、私、波風ナルは本日より貴方様に生涯何いかなる時でも忠誠を誓うとここに契約いたします。」

喜びのあと、ナルはすぐに床にひざをつき、三代目への忠誠を誓った。

「うむ。ナルよ、よろしくたのんだぞ!
…本日からお主が使う暗部名は蒼黄じゃ。心せよ。」

「御意」

後にこの少年は木ノ葉最強、忍五大国最強と噂され、暗部総隊長となっていくのは、そう遠くない未来だった。

to be continue...

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