naruto

□第1章・第1話
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第1話 アカデミー編


蒼黄は入隊から3日でビンゴブックに載る切れ者であった。
そして入隊から半年たったある日の朝、ナルは火影によばれた。

「なる…お主、下忍になってはくれぬか?」

それは凄く唐突な話だった。今はまだ暗部の隊長になってはいないが、実力は今や暗部のトップクラスに値する実力だった。そんなナルがまさか火影に“下忍”になるだなんて誰が想像するだろうか。

「はっ?じいさん何を言ってんだ?ついに呆けたか?」

「呆けとらん。実はな、お主に長期の護衛に任務を任せたいんじゃよ」

「護衛?」

「そうじゃ…今年卒業する子供達に旧家の子がたくさんいての…下忍は上忍との4人1班を組むんのだが、それでも少し心配で…」

「…で、下忍になって秘密裏の護衛の任務につけと…」

「お願いできるかの?」

「俺に拒否権はないでしょう?しかし、下忍になるにはアカデミーに通わなくてはなれないのでは?」

「うむ。だから、お主には今日さっそく編入してもらって、あすの卒業試験に合格してほしいんじゃ。」

「りょーかい…ところで、下忍での班は特に重要な班に入れられるんだろ?どんな班なんだ?」

すると、火影は机の中から1枚の紙をだした。そしてそれは、今年度卒業アカデミー候補性の班一覧だった。
その中の一部のナルが入るであろう班はこうだった。
『第七班 担当上忍:畑カカシ
→春野サクラ・うちはサスケ・うずまきナルト』

「ナルト…じーさん、畑カカシ上忍は元暗部だろ?なぜ、わざわざ…」

「このメンバーはのぉ…まずお主の最重要護衛対象がうちはサスケじゃ。こやつは“うちは”の生き残りじゃ。流石に血を途絶えさせるわけにはいかない。次にナルトじゃ。ナルトは一度アカデミーの卒業試験に落ちての…元気だけはいいんじゃが…忍術と勉学がちょっとの…サクラは今はまだ恋する乙女でしかないからの…最後にカカシ。こやつは暗部にいたころからやる気がなくての…この護衛の任務はまかせられないんじゃ…;;」

「な、なるほど…わかりました。この任務正式にお引きうけします」

「たのんだぞ。旧家の子はうちは・日向・奈良・秋本・山名・犬塚家の計6家の7人じゃ。期限は全員が中忍になるまでだからの?」

「御意」

その後、ナルはまだ時間があったため編入の手続き書類をかきながら火影と共にお茶をしていた。

『火影様!!!』

そこにノックをせず入ってきたのは血相を変えた2人ほ忍だった。

「なんじゃ、またナルトの奴が何かしでかしでもしたか?」

(ナルト?また?)

「はい!あの狐…いえ、ナルトの奴歴代火影様たちの顔岩に落書きを!!」

(きつね!?)

「しかも今度はペンキです!!」

「ふーーーーー…;;」
「ちょっとまってよ、三代目。ナルトが狐ってどういうことですか?」

火影帽をかぶり立ち上がろうとした三代目をとめたのは怪訝な顔をしたナルだった。

「……ナルよ、その話はあとじゃ。まずはナルトを止めねば…」

「…あとで話してもらいますよ。…俺も行きますね」

そういって窓から外へ飛び出していった。


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