naruto

□第1章・第1話
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「コラー!!またいたずらばっかりしやがって!!」

「毎日、毎日、いいかげんにっしろ!」

「なんちゅーバチ当たりな!」

下からは、まちの人たちの声であふれかえっていた。
そして、上には気配を消した状態で様子をうかがっているナルの姿があった。

「バーカ!!うっせんだってばよ!!お前らさ!お前らさ!こんな卑劣なことできねーだろ!!だがオレはできる!!オレはスゴイ!!」

(自画自賛のつもりかよ…聞いてあきれるぜ…;;お…やっと三代目のおでましか…さてそろそろ…)
ロープに吊るされた状態で騒ぐナルトをみて、ナルは呆れかえっていた。それは、下にいた三代目も同じようだった。

「三代目、申し訳ありません!」

そこに突如現れたのは、アカデミーのナルとの担任である海野イルカだった。

「ん?おっ!イルカか…」
そして思いきり息を吸いため込んだイルカは一気に声をだそうとした。
…が、しかしそれは無残な結果で終わるのだった。

「っナr『オイ、お前がうずまきナルトか?』」

イルカの言葉を遮ったのは、先ほどから上で様子をうかがっていたナルであった。下にいるイルカはもちろんだが、近くにいたナルトも驚きは隠せなかった。いくらドベのナルトといえど、まったく人の気配がなかったのだ。そして、ナルトの目の前にいる青年は、自分と同じ髪と目の色をしていたのだ。

「お前誰だってばよ…。」

「…俺か?俺は波風ナルだ。それで、お前がうずまきナルトか?」

「…そうだってばよ」

はっきり言ってナルはショックをうけていた。まさか、自分の弟だと思われるやつが、本当にアカデミーのドベであることに。自分が兄であることを明かすのはもう少し様子を見てからにしようとナルは思ったのだった。

「…ハァ。さて…下で三代目と海野イルカがまっている。行くぞ」

すると、ナルトの有無なしにナルはロープにつながっているナルトを担いで下に降りて行った。

「三代目。うずまきナルトを連れてきました」

「うむ。ご苦労じゃった…」

「あの…三代目?失礼ですがこのナルトによく似た少年はいったい?」

「おぉ、そうじゃった。ナル、挨拶」

「はい。はじめまして、イルカ中忍。本日よりアカデミーのあなたのクラスに編入させていただくことになった、波風ナルと申します。どうぞよろしく。」

その場に居た大人たち全員が驚いただろう。なんせ、ナルは彼らのまえで今は亡き四代目の“波風”を名乗ったのだから…

「では、三代目このものが、この前言っていた異例の編入生なのですね?しかし、本当に大丈夫なんですか?卒業試験は明日ですよ?」

「問題はなかろう。ナルもそれなりの修行はしてきておる。」

「はぁ…」

そして、そのあとアカデミーの始まる時間になったこともあり、イルカはナルトとナルをひきつれて、アカデミーのクラスに戻っていった。


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