S・A〜スペシャル・エー〜

□S・A
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―――球技大会が終わってから、色々あった。

彗の誕生日や、光が彗の弟の家庭教師をしたり、生徒会がでてきたり、光が料理したり、市大会の助っ人したり…。

こんな沢山のことをこの一言でまとめる管理人ってどうなのよ(裏事情)


ま、とにかく。
今日は日曜日、光とちょっと散歩しようと思って玄関をあければ…

彗の弟の翠君がいた。

翠「お早う、バカ女」

むぎゅっ

光「何しに来た、リトル☆滝島」

翠「いでいで…」

『光、引っ張りすぎ』

翠「ん?あんた誰」

あぁ、そうか。
私は初対面なんだった、光から生意気とだけ聞いてたけど。

『光の双子の妹、真凜よ。よろしくね、翠君』

じ―――――っ。

めっちゃ見られてるι

翠「…滝島、翠。よろしく…」

あ、なんだ。
可愛いじゃん♪

光「お前っその態度の違いは何だ!!」

翠「ふん、それよりお前また兄ちゃんとの勝負に負けただろ」

光「うっ…何故それを」

翠「俺は兄ちゃんの事なら何でも知ってるんだ


『うわ――――ι』

翠「休日の朝の兄ちゃんはちょっぴりアンニュイなんだ
そんな気だるさの中から僕に発する「おはよう」の声が僕を幸福にするワケで…」


ゾワッ

す、凄まじいブラコン…。

光「そ…それだけを言いに来たのか…」

光もすっごい引いてる。

翠「ちがうっお前のアルバイト持ってきてやったんだ」


――――アルバイトとは、先日期末で負けた光が私も一緒に彗の指定したアルバイトをやる事になっていたの。

翠「ホラ」

渡されたのは、招待状のようなもの。

――でもこのアルバイトがきっかけで、私と光がかつてなく頭を悩ませる事になるなんて

この時は思いもしなかったの。


キキキキキィ…ばんっ!

翠「…ヤバッ」

急に停まった車から出てきたのは、恐ろしいオーラを出した彗。

光「…アンニュイな兄ちゃんが来たぞ…」

翠「あわわわわわ」

『…あれがアンニュイ』


彗「余計な事しないで下さい、翠。光や真凜には他のバイト用意してますから」

翠「で、でもね。退屈なパーティも光とかとなら兄ちゃん楽しいかなって…」

ブワッ(彗のオーラ増)

『ね、彗。何でそんなに怒ってるの?』

彗「――…。光、その招待状返してください」

光「え…でも」

彗「光には関係無いものですから」

ブチンッ

光「一度受けたモンは受けるぞっ、なぁ真凜!!」

『う、うん』

彗「―――ほう、その招待状は俺のパートナーとしてパーティに参加するものだとしても?」

光「当然だっ」

…パートナー?

彗「…勝手にしろ…その代わり、パーティでは俺の言うとおりにしてもらいますからね。雇い主は俺ですから」


―――翌日。

明「彗のパートナー!?」

『私は普通参加らしいけどね』

明「ってことは…光が、彗の?」

光「ああ、あいつが恥じないようなパートナーになってやる」

でも光ってパーティとか行ったことないよね…。

私もだけど。

光「―――で、質問だが

パーティと祭の違いは何だ

「「「そこからか!!」」」

芽「(光)」

光「何だ?」

芽がスケッチブックをめくる。

芽「光はパーティに行ったら何も喋らないほうがベストかもね

光「!!!」

うわー…可愛いスマイルで
一刀両断。

明「と…ところでどこのパーティ?」

『確か八尋って人の誕生日パーティだよ』

明「――――…」

『…明?』

明「……光、真凜。そのパーティではあまり目立たない方がいいわね――――特に、主催者の八尋とは何を言われてもあまり口を聞かないほうがいいわ」


――このパーティ…

何かあるのかな?


光もそう思ったのか、彗に聞きに言ったみたい。


怒って帰ってきたとこを見ると、教えてもらえなかったみたいだけど…。


どちらにしよ、―――光は私が守る。



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