短編集(BASARA)
□君の知らない物語
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「Good morning.名無しさん。
どうだった?昨日のsterは。」
朝起きて顔を洗いに行くと同じく寝起きらしい政宗がいた。
「すごかったよ!本当に!
感動して声もでないくらいに!」
朝から会ってしまうなんて神様のイタズラとしか思えない。
「それはよかったぜ!じゃあな。」
政宗はニヤッと笑い去っていこうとした。
だが、
「政宗!」
私はとっさにそれを呼び止めてしまった。
「An?なんだ?」
振り返った政宗の顔を見て、なんてことを言おうとしてしまったのだろう…
と後悔した。
思わず…好き…と言おうとしてしまった。
「なんでもない…。」
私はうつむいてそう言うしかできなかった。
「ならいいけどな。」
政宗はそう言って部屋へ帰っていった。