出戻り忍者
□1.日常
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「おーい」
あぁしかし眠い。
細身の木の上、腕を枕に寝転がりつつ思う。
季節は夏近く、仕事着とは言え脱ぎ捨ててしまいたい衝動に駆られる。
「脱いじゃいなよ」
ああ空が青い。
包帯ぐるぐるの上司みたいな妖精さんが話しかけてきてるや。
俺そんなにいいもの持ってないから他行ってね・・・。
俺が反応しないのを見て包帯の妖精さんはぷい、と横を向いた。
いや、可愛くないです。
「おおーい!」
バン! バンッ!
しかしうるさい。
銃弾だかなんだか知らないがこの平和な空間に何を茶々入れしてくれちゃってるんだか。
空はこんなに青いのに。
「「ねーv」」