文
□洗わせて下さい。
1ページ/4ページ
⊂洗わせて下さい。⊃
「ヒロさんは怪我してるので、
俺が洗ってあげます。」
輝いた瞳で遣る気は十分。
無理にでもやり通すことは間違いない。
端から負けることはわかっている。
けれどそれを見せないのが、
年上の威厳と云うのが弘樹の持論である。
しかし、現在は男二人、向き合って狭い浴槽の中。
しかも、アヒルつきの泡々。
非日常のなかであるし、少しは崩してもいいかと思えるこの空間。
でも、やっぱり無理で。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ