文
□うつらうつら夢心地
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⊂うつらうつら夢心地⊃
部屋の電気を消して、
野分が帰ってこないからと
なんとなく秘密で買っておいた
宇佐見秋彦原作の映画のDVDを観ていた。
もう何十回と観ていた。
それでも感動は無尽蔵に
それでいて安心できる何か。
ソファに深く沈みこみ
何も考えず
帰ってこない野分のことを考えずに
呆っとできる時間が過ぎていく。
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