□洗わせて下さい。
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「阿呆、怪我ったって、ちょっとすりむいてるだけじゃねーか。
動けんわけでもないし。」
「洗わせて下さい。」
もう、云いだしたときから強行突破は間違いないと踏んでいた弘樹は、
口だけでは防ぎきれないと思い、
脱出を試みようとしたが。
あっさり捕まって、
「うわっ」
見事に野分の腕の中にすっぽり収まってしまって、
「お前、止めろって。離せっ」
「嫌です。」
間髪入れずに拒否してさらに強く抱きしめられて。



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