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□俺の生涯に一片の悔い無し!
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「好きだぜ。めだかちゃん。」

俺は決心した。命を捨てる事を。
いや、実際には、決心するべき事では、ないのかもしれないけど、俺には、一世一代の決断だった。

もう、俺は死ぬだろう。いや、死ぬ方向に、この物語は動いてる。……気がする。
理由は、ある。
解る奴には、解るはずだ。俺が、さっき言った言葉だ。
「好きだ。」と俺は言ったんだ。
そう。俺は、死亡フラグを、たててしまったのだ。

今の状況を説明しておく。
俺は、中学が一緒で、初めて、めだかちゃんが乱神モードになった相手。
球磨川禊。そいつと今、戦っている最中だったのだ。
奴は、マイナスの仲間を引き連れて、俺達の目の前にやってきた。
それも、アブノーマルを全滅させよう。みたいな事を考えてるとか、いないとか。
そして、奴らは、生徒会を潰そうとし、それを防ぎ、なんとか倒すため、今、この戦い。

生徒会戦挙が、行われているのだ。

そして今は、庶務戦。
本来なら、江迎とかが、来るはず。いや、来ると予想してた。
だが、会場にいたのは、そう。
球磨川だ。
やつは、庶務戦に出てきた。
目的は、すぐに解った。
でも、全く予想してなかった訳ではない。
最悪の場合もある。それに、今回、俺は一週間、真黒さんや、前会長の、特訓をせずに、名瀬先輩と特訓をした。
それは、目を閉じていても戦えるようにする為のものだ。
だから、未だに球磨川にビビっちまってる俺でも見なきゃ戦える。

そして、俺は決戦舞台「毒蛇の巣窟」で、戦うのだ。
ポールをはめ込んだだけで、固定されてる金網の上で戦うのだ。
強い振動を与えると、落ちてしまうのだ。
下には、猛毒を持った蛇たち。
噛まれたら死亡間違いなし。

俺は、戦った。
最初は、蹴って、蹴って、蹴りまくった。
そして、奴は、ボロボロ。
だが、奴の持つ、大嘘つき(オールフィクション)によって、傷は消える。

そして奴は試合の、負けを認める言葉をいうのだ。

「参った!僕の負けだよ。強くなったね善吉ちゃん!」

そして、驚く。皆、全員が、驚いた。

そこから、良いこと、などを口にして、真実が、どうとか、この学園に来なければならなかった理由とか、ほざいていた。
まぁ、それは、全て嘘だ。

でも、俺は、そんな嘘を信じてしまったのだ。球磨川が平気でこうゆう嘘を吐く奴と言うことは俺も良く知ってるはずなのに、馬鹿な俺は、信じてしまったんだ。

が、そこで、めだかちゃんが、言う。

「馬鹿者、善吉ィ!球磨川は!いい台詞を言ってからが本番だろうが!!」

そう言ったが、
時すでに遅しだ。
俺は、球磨川のデカイねじで、刺された。
体に激痛がはしった。
球磨川は、もともと戦挙で勝つのが今回の目的では、なかったのだ。
その、あとは、善吉を痛めつけるのだ。

そして球磨川は言う。

「だから言ったでしょ?善吉ちゃん
わざと負けてあげるって。君は勝って格好良く死ねばいい。
僕は負けて、みっともなく生きるからさ。」

そんな、事を言った。そして俺は、視力を無かった事にされ見えなくなった。

「でも安心して。地獄は、ちゃんと見えるはずだから。」

と球磨川が言った。
安心なんかできるか!俺は、どうなるんだ?と考えたが答えはでず。

そして、俺は、また球磨川と戦おうと構えるが、思い出しちまった恐怖の生で、攻撃があたらない。

そして球磨川は、こんな事を言ってきた。

「僕と友達になるなら、目を治してもいいよ。」

奴が言う。
わかってる。ここで頷けば目を本当に治してくれる。
でも、

「球磨川。俺はお前が嫌いだ!だから友達にはなれない!」

俺はそう言った。

俺の心が折れようと、腐ろうと、どうでもいいんだ。
でも、ここで屈したら、たくさんの心がこれからも球磨川に折られ続ける。
試合とか勝敗とか、ましてプライドとか、そういう問題じゃなくって

それだけは、絶対阻止しないといけないんだ!

そして決心をする。

俺は今までの、思い出や楽しかった事を、めだかちゃんに言った。
めだかちゃんは、これから俺がしようとした事が解ったようで、かなり焦っていた。

そして俺は言う。

「好きだぜ。めだかちゃん。」

それと同時に俺は球磨川に蹴りをくらわした。
そして震脚をし、下まで行く。
蛇が巻き付いてくる。

「僕にはオールフィクションと言う欠点がある。」

球磨川はオールフィクションを使おうとしていた。

そして俺は、

「その欠点なら、俺がカバーしよう。
友達には、なれないけど、せめて一緒に死んでやるよ。
一緒に地獄を見に行こうぜ球磨川先輩!」

「嫌だよ。死にたくない。謝るから離して、僕が悪かった。」

死を怖がったような感じで言う。が、それもまた嘘だろう。

「ははっ、お前の口から、そんな言葉を聞くとはな。」

「とてもじゃねぇが、

信じられねぇよ。」

そして、二人は朽ちた。

自分で、言うのもなんだが、俺は勇敢だったと思う。死を決意すると言うのは大した事だ。
自分で自分を褒めたい。
悲しいだけだけど。

今まで過ごした日々は良い思い出だった。
本当いろんなことがあった。
いままで、皆と笑っていられて楽しかった。
そして、やっぱ俺は幸せ(プラス)だと思う。
もう会えないのは、少し悲しいけど。

でも、死んだことに悔いはない。
自分の決断で決めたことだから。

そして、めだかちゃんの為にやったことだから。
悔いはない。
逆に、誇らしい。

こんな事ができた俺は誇りだと思う。

どんな結果であれ、自分に誇りを持てる位い生きる事。

それが、大事だと思う。



end
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