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□御人よし
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静寂がつづく。

「暇ですね。」

と、リクオが言う。
そして、

「はい、暇ですね。でも、大変な事があるよりは、いいじゃないですか。」

とハデス先生が言う。
それに、

「ですね。」

と、善吉が言う。




〜御人よし三人組〜




再び、静寂。

ハデス先生がいれた、お茶を三人は飲みながら、ホッっと言っている。
平和が一番!それがモットーの三人組。


そして、善吉が、

「ホント、平和ですね〜。」

それに、

「はい、平和です。」

と、リクオが言う。

そして、痺れを切らしたのか、善吉が、

「あの、なんか、やるとか話とかしません?」

そして、

「じゃぁ、せっかく、この三人で集まってるんだから、お話でもしますか。」

とハデス先生が言った。

そしてリクオが、

「いいですね。では何を話しますか?」

善吉は、困った感じで、

「うっ、どうしますかね〜、先生。なんかないですか?」

「ん?そうだね〜。んーー。ごめんね、何も浮かばないや。」

そういって、謝る。

「別に、いいっすよ。」

そして、善吉は思う。
さて、どうしたものか、また、沈黙が続いてしまう。
それだけは、なるべく阻止したい!

考えろ!俺!考えr!


ポク ポク ポク チーーン!

善吉は閃いた。


なんか、知んないけど、俺達だけが、ここに居る。
もしかしたら、もしかすると。
共通点があるからとか、ありそうだ!

そうだ!それだ!さすが、俺!よくやった!


そして、善吉が話しを振る。

「あの、思ったんですけど、ここに俺達だけが居ると言うのは、なんかあったりしないんでしょうか?
例えば、共通点が、あるとか。」


そして、リクオが、

「共通点ですかー。んー。何でしょう?」

ハデス先生も、

「んー、そうですねー。なにかな?」

善吉も、

「んーー、俺も解らないです。」


そして、


「「「うーーーん」」」


そして善吉は、

ダメだ、わかんね。
自分で言い出したことだが、全く持って、何も思いつかない。

どうしたものか。


皆さんは、お気付きですよね?


三人は自分が、お人よしで、あることに気付いていないのか。

それとも、

他の人が、お人よしであることに、気付いてないのか。


それは、一体どっちなんでしょうかね?


end
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