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□風を感じて 80
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了平とバジルの歓迎会も終わり、皆それぞれ風呂に入り寝ようとしていた時だった

     ドオッ!!

「「「『Σ!!?』」」」
「な…何?今の音!!」
『(下の階からだ…もしかして!!)私が様子見てくるから、京子ちゃん達は部屋にいて!!』
朋美は2つのリングとしろがねの匣を持って、7階へ向かった
ちょうどエレベーターから降りると

     ドガガッ!!

『Σ!!』
再び爆発音が聞こえ、朋美は慌てて爆発の音がした方に走ると、そこには獄寺・山本・バジル・了平がいた
『皆!』
「Σ!!朋美!」
『今の爆発音って!?』
「おい!!…あれ!!」
「なっ!!?」
爆発により吹っ飛んだ壁から部屋の中を見ると、超死ぬ気モードの綱吉が、橙色の怪物に襲われていた
「(こいつ…オレを殺す気だ!!)」






「なんだ!!あの炎のかたまりは!?」
「Σ!!沢田殿の足元に!!」
コロンと転がっている匣が、開いている
「Σ!!」
『Σ!!ボンゴレ匣!!』
「ってことは、10代目の匣兵器!!」
「あれが匣兵器?」
「どう見ても怪物だぞ!!」
綱吉は横目で皆が来ている事に気付く
「危険だ、下がってろ!!」
綱吉は怪物の攻撃を避ける、しかし怪物は綱吉を追いかけるようにやってくる

      ズムッ!!

綱吉は怪物に攻撃すると、その反動を利用して高く飛び上がると、怪物の頭の部分にけりを食らわす

      バキッ!!

怪物は吹っ飛ばされるが、炎を使い、綱吉の手足を封じる
「Σ!!」
「ギャオオオオッ!!」
「(何てパワーだ、解けない!!)」

       ゴッ!!
       「がっ」
        ドウッ!!

綱吉は怪物の攻撃をまともに食らい、そのまま壁に激突した
「10代目!!」
「ツナ!」
『綱吉君!!』
「のやろ!!」
獄寺がリングに炎を灯す
「待ってください!!獄寺殿の嵐の匣兵器の特性は“分解”!!下手をすれば、沢田殿の匣兵器を傷つける恐れがあります!!」
「だったらどーしろっつーんだ!!これ以上苦しむ10代目を見てらんねー!!」
『私が止める』
「「「「Σ!!」」」」
朋美はリングに炎を灯す
『私があの怪物の動きを止めるから、その隙に…』
朋美の言葉にバジルは気が付く
「そうか、伊藤殿の風の匣兵器の特性は“保護”…分かりました、伊藤殿…その隙に拙者が静めます」
「「「Σ!!」」」
『お願いね…開匣!!』
朋美は匣に炎を注入すると、しろがねが飛び出してきた
『しろがね、挟み込んで!綱吉君を助けるよ!』
「ウオン!!」
しろがねはそう返事をすると、綱吉の下に走って行く
「しろがね!?」
『風の盾!!』
「ウオオオォォーン!!」
綱吉の下にいるしろがねと朋美は同時に風の炎のシールドを展開させた、すると怪物の動きが止まる
「怪物の動きが止まった!?」
『今です!!』
「分かりました!開匣!!」
バジルは自分の持っていた匣に炎を注入すると、中から現れたのはイルカだった
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