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□風を感じて 81
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ディーノさんが来た翌日の早朝、朋美・京子・ハル・クローム・イーピンの5人は朝食を作っていた
『ん、こんなものかな』
朋美は味噌汁の味見をして呟く、すると…
「あの、朋美ちゃん…」
『ん?何?京子ちゃん』
振り向くと京子とハルが神妙な顔をして朋美を見ていた
「本当に、話せないの?」
『……こういう事は、ボスである綱吉君や了平兄さんから聞いたほうがいいと思う、私の口から軽々しく言うべきじゃないから…』
「そう…ですか…分かりました…」
『ごめんね…』
「いえ、良いんです!朋美ちゃんの言う事は間違ってませんし、こういう事大事な話は、ボスであるツナさんに聞いたほうが良いですよね!」
『本当にごめん…でも、京子ちゃん達の気持ちも分かるんだ、何かあるって分かっているのに、何も教えてもらえないのは悔しいって思うもの…』
「朋美ちゃん…」
『私は…京子ちゃんやハルちゃんに協力するよ、綱吉君や了平兄さんに話してもらえるように』
「ありがとう、朋美ちゃん!」
「私達、がんばるね!」
『うん…』







朝食後、本格的な匣兵器の修行をするため、綱吉と守護者達は、地下8階のトレーニングルームに集まった
するとディーノが部下を引き連れてやってきた
「よしっ、そろったな、今日から本格的な匣兵器の修行だが、リボーンの一番の教え子であるオレが、全体を仕切る家庭教師をすることとなった、よろしくな」
それを聞いた獄寺がボソリと呟く
「ヘナチョコのあいつなんかに、勤まるんスかねー」
「でも ディーノさん、部下の前だと凄いし…」
すると妖精の格好をしたリボーンが、ワイヤーに吊るされ、降りてくる
「ちなみに今回、オレはその上の役職“家庭教師の精”だからな」
「Σ妖精になっちゃったよ!!」
『Σワイヤーでつってるし!!』
リボーンの格好を見た綱吉と朋美は、ショックで思わず突っ込んだ
「ディーノがヘボい時は、オレが制裁をくだすから安心しろ」

      ガスッ!ガスッ!!

リボーンはディーノの頬に思いっきり蹴りを食らわす
「いでで、やめろって、リボッブッ!!」
ディーノはリボーンに蹴られた頬を押さえながら、話を続ける







「ってことで始めるが…その前にクローム、意思確認だ」
ディーノはそう言うと、クロームを真剣な表情で見つめる
「お前はボンゴレの守護者であると同時に、骸の一味でもある、ミルフィオーレとの戦いには、味方として数えて良いのか?」
「…………」
ディーノの言葉にクロームは驚くが、しっかりと頷いて見せた
「私、もっとちゃんとして…強い人になりたい…それが…過去に帰ることにつながるとおもうから…」
「よし 頼んだぜ、それとランボにも本格的な修行をしてもらう、白蘭を倒すには守護者全員の力が必要だ」
ディーノの言葉を聞いて、綱吉はランボを見るとランボはゴロゴロと寝転がりながら、鉛筆で遊んでいた
「………(本当に仕方…ないのかな?)」
「オレは、この時代のツナに聞いて、お前達のボンゴレ匣のことを多少は知っている、そこから考えて、それぞれに違う修行をしてもらうつもりだ、ちなみに雲雀恭弥は、オレとの修行をもう開始させている」
「Σえっ!?ヒバリさんと!?っていうかヒバリさん!!見つかったんですね!!」
「あいかわらず、かわいくねーじゃじゃ馬だけどな」
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