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□風を感じて 84
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決戦の日の早朝、ボンゴレのアジトの入り口に人影が一つ…
その人影はエレベーターに乗り込むと、アジト内に入っていった
地下6階でエレベーターが止まり、“チーン”という機会音と共に扉が開く、エレベーターから降りてきた人物は朋美であった
『あー…やっと戻ってこれた…』
そう呟きながら廊下を歩いていると、フゥ太と会う
「朋美姉お帰り!修行…大変だったみたいだね…」
フゥ太は朋美の格好を見てそう言う
『あ、フゥ太君…ただいま〜…もう大変だったよ』
朋美は盛大にため息をついた、そう話している時にビアンキが廊下の向こう側からやってきた
「あら朋美おかえりなさい、修行、上手くいった様ね…」
『ビアンキさん、ただいまです…』
「ずいぶんと疲れたようね…お風呂に入って少し寝た方がいいわね」
『そうします…』
朋美はそう返事すると、ヨロヨロとした足取りで浴場に向かって行った
暫くして風呂から上がり、朋美は自分の部屋のベッドへ沈む
『2時間ぐらい…寝れる…か…も…』
そう言い終わらない内に朋美の意識は闇に沈んでいった…







“ピピピッ…ピピピッ”
機械音が鳴り響き、朋美は目が覚める
『ん…』
伸びをして私服に着替えて部屋を出ようとした時、自分の部屋のドアが開くとそこには、京子とハルがいた
「「朋美ちゃん!」」
『京子ちゃん・ハルちゃん、ただいま』
朋美が笑顔でそう言うと、2人は朋美に抱きついてきた
『Σ!!』
「「お帰りなさい」」
『……ただいま』
3人は顔を見合わせて笑いあった
「今日のために、服を用意したんですよ!」
「みんなの分作ったの」
『そっか、ありがとう!京子ちゃん・ハルちゃん』
朋美が礼を言うと、二人は嬉しそうに笑った
「これから、スパナさんと入江さんを起こしに行くんですよ!」
「みんな5階の更衣室で着替えてるから、朋美ちゃんも…」
『うん、わかった、ありがとう』







京子とハルと別れた後、朋美は更衣室に行くと、クロームとイーピンがちょうどスーツに着替え終わっていた
「お姉さま!」
{朋美さん!}
『ただいま、クロームちゃん・イーピンちゃん!』
「心配した…」
『え?』
「お姉さまになかなか合えなかったから…」
『そっか、ごめんね…修行でなかなか戻ってこれなかったからね』
朋美は優しくクロームの頭を撫でた
『さて、私も着替えるかな』
朋美はそう言って自分の名前ガがいてあるロッカーを開けるとそこには、黒のパンツスーツが掛けられてあった
早速黒のスーツに着替える朋美、ネクタイを締めて上着を羽織り、ポケットにボンゴレ匣を入れて、竹刀袋を背負う
『さて、綱吉君たちと待ち合わせしている場所に、行こうか』
クロームとイーピンにそう声を掛けると、3人は更衣室を出た
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