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□風を感じて 85
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綱吉達が放った光が、神社の上空にある超炎リング転送システムに当たるのを見た並盛の町の人たちは、悲鳴を上げ逃げ惑う、その町の片隅で3つの人影がその様子を黙ってみていた
並盛神社境内では…
ボンゴレ匣によって輝く光の中、獄寺が時間ギリギリになって来た二人に文句を言っていた
「てめーらおせーぞ!」
「わりーわりー」
「僕は個人として来てるんだ、君達とは関係ないよ」
「ちっ」
『でも心配したよ、もうちょっと早く来てくれれば…』
「ゴメンな朋美、心配かけて…」
山本が立ち上がると、優しく朋美の手を握った
『私が勝手に心配してるだけだから…気にしなくてもいいのに…///』
「でも、心配かけたのは事実だろ?だからゴメンな」
『う…うん///』
「うん、いいねぇ、見事500万FVを越えて合格だよ、じゃあ早速、チョイスをはじめよう」
「ああ」
「まずはフィールドの“チョイス”をするんだけど、君達のそのすばらしい炎を讃えて、フィールドのチョイス権は、君達にあげよう」







白蘭がそう言うと同時に、カードがパラパラと3つの列になり綱吉の脇などを通り舞い降りてくる
「Σ!」
「?何かしら?」
「トランプ…ですか?」
「正ちゃんからチョイスのルールは聞いてるだろ?チョイスとは 選択のゲーム、戦うフィールドと戦士を、最初にチョイスしなければはじまらない、人の持つ運命によってね」
綱吉は白蘭を厳しい目つきで見る
「さあ、そのカードを一枚引くんだ、綱吉君、それが君自身の“選択[チョイス]”だ」
「しかし、敵のつくったカードでは…」
「大丈夫!白蘭さんは、チョイスでだけは不正をしない男だ」
入江がそう言うと、綱吉は決意をする
「よし、チョイスしよう」
そう言って、目の前に降りてきたカードから右手で一枚カードを取って見る
「お、フィールドのカードは、雷、じゃあ、いこう」
白蘭がそう言うと同時に神社にいる皆と、基地ユニットがフワリと空中に浮く
『きゃっ!体が…』
「朋美!」
山本が咄嗟に朋美を抱きかかえる
『た…武君!』
「オレにしっかり捕まっていろよ!」
『う…うん!』
すると視界が光に包まれ、ものすごいスピードでどこかに連れて行かれる感覚に包まれた
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