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□風を感じて 88
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『心配要りません、あなたの匣兵器に負けないほどの実力を、この子達は持ってますから』
そう言って白き刀身と木の刀身の<白蓮>を構え、朋美はバズを見据えた
「……そんなことしても、オレには勝てん」
『それは…どうでしょう』
そう言って朋美はバズに向かっていく
『しろがね!鷹の相手をお願い!白炎!一緒に行くよ!』
「ウオン!」
「ガルッ!」
しろがねと白炎は返事をするように吼えると、しろがねは鷹に向かって真空破を放つと同時に、朋美と白炎はバズに攻撃を仕掛ける、バズは咄嗟にブーメランを投げるが朋美はそれを避けると同時に白炎がバズの懐に飛び込んだ
「Σ!!」
すると白炎はバズの右腕に噛み付く

      ガブッ!
       「Σ…!!」
    キィンッ!!
      ヒュッ  ガッ!!
       ドゴオンッ!! 

朋美は戻ってきたブーメランを右側へ弾くと、次の瞬間バズの胸に蹴りを食らわす、バズは吹っ飛びビルの壁に背中からブチ当たった
「ぐはっ!」







観覧席では、その戦いを見て京子とハルは驚いていた
「凄いです!男の人と戦っても引けを取らないなんて…」
「うん、凄くカッコイイね!」
「それどころか、匣兵器とのコンビネーションも凄い!さすが伊藤殿!!」
「ああ…」
バジルとディーノも、モニターを見て感心している
「当たり前だぁ、アイツの凄さはこれだけじゃねえ…」
スクアーロはモニターを見ながらにやりと笑った







鷹はしろがねの攻撃を何とか退けると、主人であるバズの所に飛んでいく
「オ…オレは…白蘭様のために……クッ!」
バズは頭を抑えながら立ち上がる、すると一瞬その瞳に生気が宿る
「ち…がう…オ……レは…姫の……ウグッ!」
『Σ!!(ひょっとして…マインドコントロールみたいなのが、解けかかっているの!?この人が元に戻れる可能性があるって事!!?)』
するとバズの瞳から生気がなくなる
「お前を…殺す…」
『(このまま手をこまねいてもしょうがない、一気に…)しろがね!白炎!!形態変化[カンビオ・フォルマ]!!』
朋美の足元に来ていたしろがねと、手元に乗っかってきた白炎の額にあるボンゴレの紋章が光り輝く
「ウオオオォォォーン!!」
「ガアアアアァァァッ!!」
遠吠えと雄たけびを上げて、形態が変化していく
光が収まった時、朋美の持っていた<白蓮>は、白い細身の二本の刀に変化しており、他にも腕当て、脛当てを装備していた、脛当てには飛行ユニットが付いている
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