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□風を感じて 43
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ジャンニーニの案内で、トレーニングルームを訪れたラル・リボーン・綱吉・獄寺・山本・朋美・ランボ・イーピン
「それでは私は再び修理に戻ります」
「ども」
『有難うございました』
「いえいえ…」
ジャンニーニはそう言うと、再びエレベーターに乗って戻って行った
「ところで、雷の守護者はどこだ?見つかったと聞いたが…」
「ずっといんじゃねーか、お前が視界に入れないようにしている、あの毛のかたまりだぞ」
山本の肩の上にいるリボーンが、10年前のランボを教えるが、ラルはランボを見た瞬間
「オレには見えん」
「『(存在を消したー!!)』」
するとランボとイーピンはトレーニングルームから出て行った
「修行の前に今一度問う、生半可ではついてこれないぞ、本当にやる気があるのか?」
「ああ!」
『はい!』
「やります!!」
「ったりめーだ、吠え面かくなよ!」
「わかった、絶対に出来ないと言うなよ、弱音を吐く奴は、容赦なく修正する」
『(ラルさんってば、スパルタな人なのね…)』
ラルはこの時代の戦い方の基本である、リングの力・匣の仕組みや種類などを話す
「ここまでで、わからないことはあるか?」
「あ…あの〜〜……一つもわからねーんスけど」
山本は笑顔でラルに言う、するとラルは山本に黙って近づくと、容赦なく山本をぶん殴った

     「わかれ」
       ドゴンッ!!!

『舶酔N!!!』
「博R本ォ!!」
「オレの行った事を何度も反復し考えろ」
山本はラルに殴られ吹っ飛ばされたところから、綱吉達の元に戻ると真っ先に朋美が山本の心配をして声を掛けた
『大丈夫?』
「ああ、なんとか…」
『後で手当てするからね』
「サンキュー…」
「では実践だ、沢田と獄寺はリングに炎を灯したと聞いたが、本当だろうな」
「えと…」
「ったりめーよ!!」
「見せてみろ」
「覚悟を炎にするイメージ!!!」
「獄寺君!?」
『!?』
すると獄寺の右手に嵌めてあるボンゴレリングから、赤い炎が灯る

       ボウッ

「!」
「っしゃあ!!」
「凄いよ獄寺君!!真っ赤な死ぬ気の炎だ!!」
「これ、そんなのでんのかよ」
『隼人君凄いね!』
「ま…まーな!///(くっそ!笑顔が可愛いじゃねーか!!///)」
「へーーー覚悟を炎にってーと、こんな感じか?」
山本がリングを右手に嵌めて、鋭い目つきでボンゴレリングを見つめると

      ボウッ

山本のリングに青い炎が灯る
「ハハハ、でたでたっ」
「山本は青い炎!!バジル君と同じだ!!」
『うわー…武君の青い炎、綺麗だね!』
ニッコリと嬉しそうに言う朋美の顔を見て、山本は顔を赤くする
「そっか?///朋美もやってみろって!///」
『うん!』
朋美は山本の言葉に頷くと、ボンゴレリングを右手に嵌めて深呼吸をして、リングを見つめる、すると…

      ボウッ

朋美のリングに白い炎が灯った
『出来た!!』
「朋美ちゃんの炎は白いんだ!!」
「すげー…一番炎がでかくないか?」
「綺麗な炎だなっ!朋美みてーだ!!!」
『煤I武君!?///』
遠くからその様子を見ていたリボーンとラルは、なにやら話をしていたが突如言い争っている、なにやらラルの顔が赤かった
「沢田!!お前の炎はどーした!!」
「え……いや…あのそれが……やってるんだけど……さっぱりできなくて……」
それから暫く綱吉は必死にリングの炎を灯そうと悪戦苦闘するが…
「………やっぱりダメだ……」
「ツナ…」
『綱吉君…』
「10代目…」
「やっぱりオレ…口先だけのダメツナなんだ……本当の覚悟なんてわかってないんだ」
「甘ったれた事を「言うな!!」

     ドッ!!!
      「ぎゃ!!」

リボーンからのとび蹴りを喰らい、綱吉は吹っ飛ぶ
「オレの出番だ、おまえはさがってろ」
リボーンの言葉に、ラルは押し黙る
リボーンは吹っ飛んだ綱吉の元に行く
「リ…リボーン」
「カッコつけんなツナ、おまえはヒーローになんてなれねー男なんだぞ」
「え?」
「みんなを過去に帰すとか、敵を倒す為に修行に耐えるとか、そんなカッコつけた理屈はお前らしくねーんだ、あの時の気持ちはもっとシンプルだったはずだぞ」
「あの時…?」
「初めてリングに炎を灯した時、何をしたかったんだ?」
「え…それは…ただ…京子ちゃんを守りたかった」
「いい答えだぞ、今は守りたい奴いねーのか?」
「え………そりゃあ決まってるよ、みんなを…守りたいんだ」
綱吉の言葉に反応するように、リングに炎が灯る

       ボウッ

「出来たよ!!リボーン」
「あたりめーだ」
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