Dグレ男装夢小説 Wearing men's clothes

□第二夜 動く石像
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前回のあらすじ

『いい子な俺と我がままなバ神田で奇怪を調べに行く事になりましたとさ』

「短っ!ってか、バ神田いうな。お前はいい子じゃねェ」

『全てのボケに忠実にツッコむバ神田でした』

「(怒)」





てなわけで、私達は噂の奇怪が起こる町に来たのだ。

ただ、情報ゼロだった。

『では神田。手分けして情報を探そう』

「ああ」

『ここで待ち合わせな』

「せいぜい死なないように頑張るんだな」

『んだと!俺が死ぬ前にてめぇを殺してやるよこのクソパッツン男児』

そう言って私は駆け出した。

「……しどい」

あとでラビに聞いたんだが、神田の
「せいぜい死なないように」
は、死んじゃイヤだからねっ!……という意味らしい。

何故そんな事を言われたのかは分からないが、何か得した気分になった。

ああ、少し話がズレたな。

ま、そんなこんなで聞き込みなんだけれど、結構もう有名らしく、30分ほどでかなりの情報か仕入れられた。

んで、さあ待ち合わせ〜…と思った。

思ったのだが……。

『ここ……、どこ……?』

そう。私はなにを隠そう、

迷子の職人

なのだ。

あ、そういえば、地図持ってるじゃん。

よかったぁ〜!

で、目の前にバッと地図を開いた。

ああ、忘れていた。

私、地図読めない

ということは、どうしよう。






どうしよう!




そんな時、目に映ったのは、自分のゴーレム。

ほかのゴーレムと通信できる、ゴーレム。

むう。


多少不本意だが、アイツに泣きつくしかあるまい。悔しいが。



神田視点

俺は待ち合わせ場所にいた。

1時間は待ってるのにユエはちっとも現れない。

カリカリしてきた時、ゴーレムからアイツのこえが聞こえた。

『か、神田ァ〜!!』

泣いてるーーーっ!!



ユエ視点

『か、神田ァ〜!!』

言葉どおり、私は神田に泣きついた。
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