Dグレ男装夢小説 Wearing men's clothes
□第二夜 動く石像
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そんで、あっという間に夕方。
「……ろ」
「……きろ」
「起きろ!寝てんじゃねェ!!」
『うわっぷ!!びっくりしたぁ!
大声出さないでよ!
鼓膜破れるかと思ったじゃんか!』
「うっせぇ、もうすぐ夜だ」
『夜は俺寝たいー』
「(無視)」
『しどい』
そう言ってスネかけた時、いきなり女の人が歌っているような音がして、女神像から目ェ潰す気かと問いたくなるような光が現れた。
かと思うと、次の瞬間にはその光も音も消えていて……
『石造が…動いてる…!』
「イノセンスがあるとしたら、あの女神像だな。さっきも言ったけど」
『ん。見るからに怪しい』
「じゃあ探すか」
『おうよ!!』
そう言って私が近付くと、AKUMAが1体飛んできた。
『っLv3!!?』
「ククク……お前達にこのイノセンスは渡さないよ」
女とも男ともとれる声が不気味に響く。
『イノセンス、発動!』
私の手が巨大な鎌に変わる。
『アターーーーック!!』
ドガンッ!!
『(モロ当たりっ!)』
口角が思わず上がる。
だが。
「ユエ!!下見ろボケ!!」
神田の声。
下を見ると。
「クククク……そんな体当たりじゃワタシのボディーには傷一つ付けられないよ……」
『お前っ……』
グサッ……
激痛が走る。
腹部をみると……
AKUMAの鋭利な刃物が、
ぐっさりと刺さっていた。
『ぐぁ……』
「ユエ!!」
『イ…ノセン…ス・・・第・・・二解放・・・』
「そんな傷でまだもがくかエクソシスト…」
『紅ノ…炎!!』
鎌に紫の炎が宿る。
「な・・・」
視界は霞み、足元はふらつく。
でも、何とか間合いをとった。
だから、あとは、渾身の力を振り絞って…。
炎が大きくなる。
『アターーーーーーーーーーーック!!』
「なに・・・!!?」
ドオオオオン!!!
『……うおお、生きてる……』
「ケホッ、お前は体当たりしか脳がねえのかよ……」
『えへへ…倒したんだからいいじゃん……』
今私がどんな顔をしたかは分からない。
でも、神田は目を見開いて顔を赤くした。
え、なんで。
そして、私は意識を手放した。
あれ、イノセンス回収は?
(神田が回収してくれたようです)
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