Dグレ男装夢小説 Wearing men's clothes

□第二夜 動く石像
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「あれ、神田君なんかご機嫌?」

コムイののんきな声が長い廊下に響き渡る。

「……そうか?」

「だってさあ、何か今出て無いもん。あの、くろぉいオーラが」

「てめえ斬るぞ」

「まあまあ☆」

「フン」

神田はまた歩き出した。

「あ、分かった!##NAME!##君と相性良かったのかな?」

「んな”っ!?」

神田は凄い勢いで振り返った。

その顔は鬼の形相……と、言いたいところだが、残念ながら汗だくのまっかっかだった。

「うるさいっ」

そう言うと、早足で去って行ってしまった。

後姿に僅かに見える耳が真っ赤になっているのを見たコムイは小さく笑った。
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