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□穏やかな休日?
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目の前に焔椎真の顔。

「夕月……」

夕月はいつかの日と同じくまたベッドに押し倒されていた。
シャツの中に手が入ってくる。

「ほ、焔椎真くんっ」

「あ?」

「ダメですって……んっ」

胸の突起に触れられて夕月の言葉は途切れた。

「ダメじゃねぇだろ?」

唇が重なってきた。逃げても舌を絡めてくる。濃厚な口づけに思考が麻痺していく。

「いい声出せよ、夕月……」

低い声で耳元で囁かれた。ゾクゾクするほど色っぽい声音で。

「焔椎真くん……」

「な?」

下着の中に手が差し込まれ性器を愛撫されると夕月はすっかり熱っぽい目付きになった。

「あん……」

「そうそう、その声」

「好き……焔椎真くん」

そっと背中に腕を回すと

「俺も」

焔椎真がにっこり笑った。









今日は休日。愁生は自室から出た瞬間昼間には似つかわしい声に耳を疑った。

「あ……あ、焔椎真く……」

「あ?」

「出ちゃう……もう。あ、あ」

「我慢してねーで。イけよ、オラ」

「あぁぁん……!」

二人の声が廊下に丸聞こえで愁生は真っ青になる。

(こんな真っ昼間から……ルカに知られたら殺されるぞ)

結局情事が終わるまで部屋に誰も近づかないように見張っていた愁生。

後程焔椎真がたっぷり説教されたのは言うまでもない。

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